新装版 日本の黒い霧 (下) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 402
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167106980

作品紹介・あらすじ

戦後日本で起きた怪事件の背後に何が存在したのか。米国・GHQの恐るべき謀略に肉薄した昭和史に残る名作の続編。戦後の混乱を生々しく伝え、今日の日本を考える貴重な資料である。日本中を震撼させた「帝銀事件の謎」、被告の冤罪を主張する「推理・松川事件」、横暴な権力への静かな怒りに満ちた「追放とレッド・パージ」など。

感想・レビュー・書評

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  • 下にもなってくると、ちょっと、飽きてきました。

  • 日本の黒い霧 (下)

  • 「もはや戦後ではない」といわれた時代に書かれた本書で松本清張はGHQ(アメリカ)が暗躍した占領下における日本で起きた闇に葬り去られた事件の"黒い霧"を晴らそうと試みる。

    清張は「それぞれの事件を追及してみて、帰納的にそういう結果になったにすぎないのである。」 と言いながらも「占領中の不思議な事件は、何もかもアメリカ占領軍の謀略であるという
    一律の構成で片付けているような印象」を受けると述べている。

    読後これらの事件が大戦後の占領下で起きた特殊なケースと片付けられない気持ちが残る。

    日本の主権は50年以上前に回復された。

    だがしかし、未だにアメリカから放たれた黒い霧は列島を覆っているのではないか?

  • 上巻よりも読みやすく、面白い。こういった陰謀論に接すると、いつも、真実って何なんだろう?と思う。「実際はどうだった」という意味ではなくて、「『真実』というものは何なんだろう?」という意味で。

    (108)

  • 終戦直後の日本で社会主義、共産主義が進歩的だと考えられ、一旦は思想信条の自由から労働組合や教員などに受け入れられた。しかし、東西冷戦が顕在化するに及びGHQはレッドパージへと日本人の思想を操作し、それに関係する未解決事件の真相が「黒い霧」の奥にあるのだと思った。共産主義国という地球規模の実験結果は成功とは言えない。しかし、だからと言って資本主義が成功したとも思えない。私達は理想の国家に生きることができるのだろうか……という不安も感じる読書だった。

  • きつかった

  • まあまあかな⁈

  • 140404

  • 下巻ではやはり帝銀事件が興味深い。

  • これはすごい、すこぶるつきに面白し。著者は、ジェイムズ・エルロイにずっと先行していたのだ。

    戦後、世情を騒がせた怪事件の数々、その主催者、背後で蠢く勢力は?

    占領軍が目指す地平は明確。そこに到達するまでの過程において、GHQなる当初の一枚岩の組織は次第に瓦解し、内部分裂、反目を繰り返し、互いに勢力を競いながら血みどろの争いに耽る。状況は、この国の民を反共の最前線に駆り立てつつ、必然的な帰結として、朝鮮戦争という一代イベントに収斂されることとなる。付合わされた日本人はたまったもんじゃなかったろう。そんなことどもが、著者独自の視点から、ノンフィクションの形式をもって綴られてるわけだ。

    想像力を巡らせれば、冷戦を終えて久しい今日、先のJR西日本の惨事を将来する禍根も、この時期より培われた悪意に起因するのだと容易に確信できる。恐ろしくもタイムリーな一冊であった。
    (2005年5月記)

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著者プロフィール

●1909年、福岡県に生まれる。印刷工、新聞社社員を経て42歳で作家の道へ。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。『点と線』『眼の壁』『砂の器』『ガラスの城』『黒革の手帖』など推理小説の第一人者として多くの作品を発表する一方、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などノンフィクション分野でも活躍。日本ジャーナリスト会議賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、朝日賞など受賞多数。1992年死去

「2017年 『徳川家康 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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