いかに木を殺すか (文春文庫 お-1-4)

  • 文藝春秋 (1987年1月1日発売)
3.32
  • (1)
  • (5)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 9
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167110048

みんなの感想まとめ

独特の文体と深いテーマが織りなす8編の連作短編は、読者に挑戦をもたらす一方で、その魅力を存分に味わわせてくれます。登場人物たちの滑稽さや劇的な展開が際立ち、特に中期の作品は楽しさを感じさせますが、ボリ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 8編の連作短編。相変わらず独特の文体に読みきるのに非常に難渋したけど、大江さん好きなら、これは影の傑作ではないか。非常に深い。

  • 登場人物の滑稽度や劇話性が高い。中期はやはり読んでいて楽しい。
    割にボリュームある短編が幾つか挟まっていて思ったより通読に体力を使う。
    彼の読みにくいフランス語的文法やしつこい拘りに優しく頷きながら読んであげる既読者向け作品。

  • 揚げソーセージの食べ方…大江をずっと作品の発表順に読んでいて、この前は「雨の木を聴く女たち」「新しい人よ眼ざめよ」。どれも素晴らしい作品なんだけど、それらと比べても特にこの作品の素晴らしさには快哉を叫んだ。当に兵衛伯父さんが揚げソーセージを食べるが如くじっくりと味わいたい作品。
    その他の作品も、自作を参照しながら大江独特のイメージの縦横な拡散と奇妙な描写が面白い。ただ、揚げソーセージ〜に比べると、特に表題作などは長編になりそうなくらい場面が詰め込まれていて、しっかり読み込まないと難しかった

  • いやーこれまた読みずらい作品であった。難しい。めちゃくちゃ疲労した。でも大江健三郎は本人の哲学や信条みたいなのが作品を通して感じれるので好き。小説家になるために生まれてきたような人間である、と思っている。

  • 大江健三郎の本に出会えて本当に良かった。

  • 解説のとおり揚げソーセージの食べ方、いかに木を殺すかが共有する再生テーマに励まされつつも、興奮は少なく、前作より内省度が高い印象アリ
    大いなる女たちの暗喩もそこまで感じられず、一旦このテーマが長編で語られることを待つため保留

  • その他の長編、短編を補完したような内容なので大江作品たくさん読んでからだと改めて感じ入る部分もないけど、久々に大江作品読んだので懐かしい気分に浸れた。
    自分の故郷とは全く違うのに。

全7件中 1 - 7件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大江健三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×