秘密 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.92
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本棚登録 : 27354
レビュー : 2677
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110062

感想・レビュー・書評

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  • ☆3.5かな。悲惨な事故から始まる話だが、このような設定なので、展開に気を取られ先を読み進める。平介の嫉妬や葛藤を、まるで自分の身に起きた事のようにジタバタしながら読んだ。また、サイドストーリーもなかなか泣かせる。結末は…、藻奈美が本当に戻ってきた、という方が良かったかなあ。直子はいずれ、藻奈美に返す人生を、だからこそ精一杯生きた、という形の方が…。ラストは切ない終わり方だった。東野圭吾さんの本は合わないと思っていたが、この本良かったわ!

    • ひとしさん
      確かに東野圭吾、人気の割にはそんなに面白かった!っていうのない印象です(^^;;
      確かに東野圭吾、人気の割にはそんなに面白かった!っていうのない印象です(^^;;
      2017/04/14
    • ひとしさん
      ちえさん、ありがとうございます。
      自分は、東野圭吾、初めて読んだのが『容疑者Xの献身』だったのですが、あれは素直に面白いと思ったんですが、...
      ちえさん、ありがとうございます。
      自分は、東野圭吾、初めて読んだのが『容疑者Xの献身』だったのですが、あれは素直に面白いと思ったんですが、その後何読んでもそんなに面白くなくて。
      で、これはなかなか面白かったなと。東野圭吾は古い作品の方が面白いかもしれませんね。
      2017/04/15
  • 東野圭吾の作品で、飛び抜けた作品だと思います!東野圭吾に興味が無くても、推理小説に興味が無くても、取り敢えず読んでください!

  • ミステリだと思ったらミステリじゃなかったああああああああああああああ!!1
    悲しいお話なのですよ。完全に悲しいお話なのです。
    人が死んで悲しくないはずないのですよ。
    夫婦の関係だったり親子の関係だったり、不思議な家族の関係だったり、とても切なくなるのですが、悲しいお話であってミステリではなかったのでした……ora

  • 初めての東野圭吾作品。正直、あまり合わなかった。まず、文体が好みじゃない。ちょっと上手な素人でも書けそうな文章で、最初の頃の作品ぽいからそんなものなのかな。■内容もいまいち…。よくある入れ替わりの派生バージョン。登場人物の心情の描かれ方があっさりで、もう少し苦悩を描いてもよいのでは。読者に任せるのは直子の分だけでよいと思う。■バスの運転手側の家庭事情についても、何の意味があったのかわからなかった。そして、いくらなんでもバスの運転手の息子とは結婚しないだろう。最終的にどうなるのかな?という興味で読み進めることはできたが、感情移入は全くできなかった。

  • とにかく、ラストがショックだった。
    自分の希望とは違ったというだけの話なのだが、直子と平介は夫婦であってほしかったと願う。
    身体は藻奈美でも、心が直子な以上、やはり、直子なんだと私は思う。
    だからこそ、彼女が藻奈美として生きる結論を出したのは悲しかった。
    ずっと夫婦であるだけの愛情あふれたストーリーを無意識に期待していた節があるのかも。
    とにかく、哀しかった。

    文体は読みやすく、展開が追いやすい。
    また、背景描写も適度で、いちいち注視して追っていかなくてはならないほどではない。

    設定なのだが。
    これは、妻の体に娘、ではなし得なかった雰囲気づくりだと思う。
    娘の身体に妻、だからある大人の苦悩や恐怖や哀しみなのだろうと思う。
    そのへんの選びようというか、持って行き方がすばらしいと思った。

  • 「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」

    この言葉が胸に残っていたから、『秘密』のラストをすんなりと受け入れることが出来た。平介が直子のことを娘だと思って全てを受け入れる覚悟をした時、直子も自分を娘だと思って生きる覚悟ができた。これはお互いがお互いを心から愛し、幸せを願うからこその道だったのだと思う。

  • それが秘密か・・・。そうすると結局、藻奈美の意識は戻らなかったということ??? 確かにあのままではギクシャクしたままだったかもしれないけれど、その秘密に気づいてしまった平介はこれから何も知らないフリをし続けられるのだろうか。 直子視点で読んでみたいとも思った。

  • 娘の身体に母親の魂が入り込むというリアリティに欠ける設定なのに、シリアスでリアルな登場人物たちに、読んでいて息が詰まる。
    そしてラストに出てくる「秘密」…最後まで読んでよかったと思うと同時に、知りたくなかったと思うほど、切ない

  • ラストでこれが
    秘密
    か!!
    と、とてもよく思った。

    が、それまでが
    パッとしなかった。

  • これまで読んできた東野圭吾作品と根幹は似ているのだが、全く違う作品だった気がする。

    この作品は妻の直子と娘の藻奈美を乗せたバスが不幸にも崖から転落する事故に遭ってしまうというところから始まる。直子は藻奈美をかばうようにして亡くなったと思われた。しかし実は直子と藻奈美の魂が入れ替わっていたのだ。

    直子は夫である平介だけにこの事実を打ち明けた。そして体は藻奈美、中身は直子としての生活が始まった。また平介はひょんなことから事件の真相を追うことになる。そして明かされる真相はあまりにも切ないものだった。

    作品は平介の視点で書かれている。平介は妻でもあり、娘でもあるという認識を捨てきれずにいた。そして日に日に成長していく直子を見て、様々な想いが葛藤する姿が描かれている。

    この作品で描かれている平介にはすごく共感できた。男としての考え方や、父親としての考え方は、自分の考えを代弁しているようなものだったと思う。そしてクライマックスはまったく予想していない展開でとても驚いた。それをきちんと受け入れた平介はすごいと思った。

    今まで読んできた東野圭吾作品は事件の真相をひたすら追っていくというものだった。トリックを解き明かそうとしている点は変わらないが、探求することが主旨ではなかった。この作品は事件にあった被害者がこの先の人生をどう歩んでいくのかということが一つの大きなテーマだったように思われる。その点はこれまで読んできた東野圭吾作品と異なっている。

    「感動」ではなく「切ない」がしっくりくる作品である。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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