秘密 (文春文庫 ひ 13-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110062

感想・レビュー・書評

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  • 感動した。
    オカルト染みているが、それでも魂というものが実際にあるのではないかと思える作品だった。
    直子の想い、決意がうまく表現されていて素晴らしい作品だった。
    男女や貞操観念によって評価が分かれているようだが、どのコメントも登場人物の心情をしっかり読み取った上での感想であったため、気持ち悪さや人間臭さをしっかりと描いている証明だと感じた。

  • 本当の秘密を知ったとき、肌が粟立った。

  • 私の学力が低いのでしょうが、古い仮名遣いだったりするので、読むのが難しい!
    注釈も多いのですが、とても深い表現力で感動しています。

    でも途中で挫折しちゃうかも。

  • 誰にでも秘密はある。
    その秘密は、自分のためなのか、他者のためなのか。
    明るみになった際に自分がどうなるのか。はたまた他者はどう感じるか。
    人は秘密が明るみにならないように必死になればなるほど、明るみになった時のことを考えないのではないか。
    そして、他者がどう感じるかなぞ、知る術はない。

    人が秘密を抱えるの理由は、自分のため、他者のため、あるいはどちらでもある、気持ちの整理はこの三択のような単純なものではなく、色んな要素(本人の感性、人間関係、過去の経験など)が複雑に絡み合うものと思料される。

    そして、その抱えた秘密はその後の人生において資産となるか、負債となるか、あるいは諸刃の剣となるかは、本人次第だろう。

    読み終えて2週間経つがクライマックスの余韻がまだ残っている。
    「秘密」という概念について、深く咀嚼できた。

  • バス事故で妻と娘を失った主人公平介。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。

  • まさか…

    そうだったのか。

    どの立場でも
    少し苦しい。

    手放しに喜べない。

    そんな気持ちになった。

  • 傑作だと思います。最後まで読むと秘密というタイトルがなぜなのか、腹落ちします。後味悪くなく読了後スッキリした気持ちになれる、年代問わずオススメできる一冊です。

  • 東野圭吾さんの著書の中で、今まで読んだ本の中で、いちばん好きな作品。初めて読了した際には鳥肌がたった。東野圭吾さんの本を初めて読むならぜひお勧めしたい作品。

  • さきに映画を観てしまったから、どうだろうか…と、おもいつつ手に取ったが、裏切らない
    ラストはむねがきゅーとなった

  • 事故によって人が入れ替わる話は
    よくある設定だけど
    最後まで 繊細で複雑で
    なんとも言えない話だった。
    とてもおもしろかった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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