予知夢 (文春文庫 ひ 13-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110086

感想・レビュー・書評

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  • ラストが最高

  • 短編集で1話30分ぐらいで読める
    テレビを見てるから分かるけど、
    文字だけでは分かりにくいトリックもある。

  • 3.0
    →トリックが高度な理系の物が多く、私には理解するのが難しかったです…
    ですが、短編集でどの話も楽しんで読むことが出来ました!いい1冊でした‪☺︎‬

  • 湯川さんの推理が今回も大爆発!!
    ガリレオシリーズ第二弾となった本作、探偵ガリレオに続き非常に奥深く面白い。

  • 東野圭吾ガリレオシリーズ2作目(2000年6月単行本、2003年8月文庫本)。天才物理学者、湯川学と友人の刑事、草薙俊平を主人公とした短編5編の科学ミステリー小説第2弾。
    1作目の「探偵ガリレオ」の続編のような構成で、奇怪な事件を草薙刑事と湯川助教授のコンビで次々に解決していく。どの短編も実に興味深く面白い。

    <第1章 夢想る>
    16歳の女子高生が27歳の男にストーカーされ、彼女の寝ている2階の部屋に忍び込まれたところを母親が気づき猟銃を発砲、男は窓から逃げ車で逃走。途中ひき逃げ事故を起こし逮捕される。ところが男は信じられない供述をする。小学4年の時に作文に彼女と結婚する夢を見たというものでまだ生まれていない彼女の名前が書かれていた。何でもないストーカー事件かと思われたことが湯川の推理で予知夢に関係する全く違った事件と解明される。
    <第2章 霊視る>
    高円寺のマンションに一人住まいのホステスが殺害された。犯人は彼女に言い寄っていたスポーツライターで、マンション住人の目撃証言によりすぐに逮捕され、痴情のもつれによる衝動的殺人に見えた。目撃証言に至る過程がちょっと霊感的なのだが、その男の友人が留守中の男のマンションでホステスの幽霊を見たことから目撃証人に繋がっていく。その友人はそのホステスと付き合っていた。表面上は痴情のもつれそのものに見えたが、幽霊への湯川の鋭い推理が根底から事件の本質を覆す。
    <第3章 騒霊ぐ>
    草薙が姉の強引な引きで姉の友達の妹の相談に乗ることになる。その妹の夫が失踪したことで。失踪した男は健康機器メーカーのエンジニアで5日前に八王子の営業訪問先を最後に行方不明になっている。そしてその後府中在住の一人住まいの老人宅に寄っただろうという推測が立ったがその老人は数日前に死亡していた。その家には怪しい男女4人が居座っていて、ポルターガイスト現象が起こっていた…。湯川がその不思議な現象を解明する。そして行方不明の男は…。
    <第4章 絞殺る>
    中小企業経営者の男がホテルの部屋の中で、絞殺死体で発見された。男の会社は経営に行き詰まっていたが、前日に金を貸していた人間から多額の金が返済されることになっていることを家族や従業員に話していた。その返済の話がもつれたのか、しかしその姿は見えない。捜査線上に妻の保険金殺人の疑いが生じるが妻のアリバイは完璧だった。現場を検証した湯川は男が経営する工場も検証、悲しい事件を解明する。
    <第5章 予知る>
    広告代理店に勤務する独身の女性が自宅マンションの部屋で首吊り自殺した。その部屋のカーテンが開いていて向かいのマンションに住む3人の人間がそれを見ていた。一人はその女性の不倫相手の男性、そしてその妻と男性の後輩(同じ大学ヨット部の3年後輩で同じ会社)。不倫相手の男性が自殺した女性から窓越しにお互いを見ながら携帯電話で結婚を迫られている途中での出来事だった。自殺に不審な点はなかったが、男性の隣の部屋に住む10歳位の少女がやはり自殺を目撃したという。しかし自殺を見たのは2日前という。予知少女出現となると草薙と湯川が動く。そして予知の謎を解くことは自殺事件を違った事件に解明することになる。最後の少女の新しい予知の言葉が怖い…。

    ガリレオシリーズの短編集を2冊読んで、ガリレオ入門は終わった。次は映画にもなった長編「容疑者Xの献身」を読むぞ〜。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。

    短編集。謎解きがアホな私には少々難しくて頭の中で図面が引けなかった。なんとなく謎が解けて一件落着で読了。

  • シリーズ物だから買った本

    この本も短編集だった。
    というかガリレオシリーズは短編が多くのね。
    調べて知りました。しかも映像化もされているのね。

    短編だとすらすら読めるし、一つの事件が簡潔に終わるので、なんとなく短編の良さ良さがわかってきた。

    主人公?の湯川助教授が刑事になった方がいいんじゃないか?と思った小説でした。

  • 日常の風景を描きながら、それほど「時代」を感じさせないところはさすが。映像としては、テレビ版の配役の顔を思い浮かべながら。ドラマ化するとどうしても主人公との相手女性役の恋心や恋愛感情などからまってくるけれど、原作だとそういう縛りがなくて、スッキリしていていい感じ。これは「ロード・オブ・ザ・リング」/『指輪物語』でも思ったところ。解説にあった「湯川のモデルは佐野史郎」というのは知らなかった。

  • 2018.6.4読了
    ☆3.8

    湯川がマイペースながらも事件の謎を爽快に暴いていく。
    短編集ながらも一話一話読み応えがあり、さすが東野圭吾、抜群の安定感。

  • 探偵ガリレオに次ぎ、ガリレオシリーズ第2弾。
    今回も5つの短編集で構成されている。
    相変わらず物理学者湯川の理系的観点からの推理が光る。少ない手がかりからスマートに事件を解決していくその姿は、実に面白い。心情に対する伏線なども分かりやすく読みやすい作品だった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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