予知夢 (文春文庫 ひ 13-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110086

感想・レビュー・書評

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  • ガリレオシリーズ短編。すぐに解決できちゃう物足りなさに以前は挫折してしまったけれど、しばらくぶりに手に取ったお話はめでたく読了!!
    事件が起きるまでの前振りにも思わせぶりなエピソードが仕込んであったりで、グーッと引き寄せられ、あれよあれよと解決しちゃうのはやっぱりもったいないなぁ。もっと湯川先生や草薙くんが苦労して二転三転したストーリーが読みたくなってくる。 超常現象になぞらえているようで科学の仕組みで謎解くシリーズ面白いだけにもっとじっくり読みたかったなぁ。

  • 前作に続き、こちらも面白かった。
    短編でサクサク読めるのもいいし、かと言って物足りない感じにもならない。
    科学的な殺害方法は推理できないけど、動機はなんだ?本当の犯人は?と考える余白は十分用意されてる。

    湯川、草薙コンビの掛け合いも楽しめたので満足。

  • 短編5本のどれもが面白く読み終えた。最後の一つは他の4作品とは少し違った感じで、読み直して確認したよ(謎)

  • 湯川助教授の科学的推理が冴える短編集。男女の関係も、微妙な心理も科学的に推理してしまう。思いがけないこと、予想外のこと、いろいろ起こるにもかかわらず・・・いや起こったからこその推理か。かなり前に読んでいたことを、最後の「予知る」を読んで気が付いた。推理だけで終わらない、怖さが心に残っていたのか。湯川助教授のモデルは佐野史郎だとか。今ではドラマの影響が強すぎて、頭の中の湯川助教授はどうしても福山雅治しか浮かんでこない。柴咲コウは出てこないが、刑事と助教授のコンビ結構楽しい。

  • 短編集でおなじみの教授もの。

  • 探偵ガリレオに続き再読。湯川先生がいれば警察はいらないのではと思えるほどの圧巻の推理。短編だからこそのテンポのいい謎解き。
    テレビドラマを見てしまうと登場人物のキャラクターの若干の違いを感じることもあるが、(やはり福山雅治の演じる一つ一つの所作の超絶イケメンさがない笑)原作の湯川学のモデルが別の人であるそうだから仕方がない。

  • 短編集で展開が早く読み易い。東野圭吾らしく、後半に思いもよらない結末が待っている所が、期待を裏切らないですね。

  • 深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する。

  • 「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。短編も亦楽し!

  • おもしろかった。

    続けてこのシリーズを読んでみようと思う。

  • 短編なのに一つ一つに読みごたえがある。個人的には前作よりも面白かった。

  • この中の「絞殺る」の終わり方には、読者の想像に任せる、的な感じになっていて、救いがあっていいですね。ガリレオシリーズは今の所短編しか読んでいないので、長編での内容がどういう風に進んでいくのかが楽しみです。
    湯川のモデルは俳優の佐野史郎さんというのを知ってなんか納得。

  • 5編ともにタイトル「予知夢」がマッチした内容。
    一見オカルトのように見えることも、客観的、科学的に見ていくことで真実に気づかされる。
    ほんとにこんなこと起こるのって内容もあるが真相がわかった時は面白かった。
    どの話も面白く、サクッと読めた。

  • 面白かった。

    ミステリーって面白いじゃんて思った。

    福山のイメージも頭から離れ、
    佐野四郎のような、もっとイケメンのような
    湯川が僕の中にはぼんやりと居ます。


    この中では、第一章の夢想る(ゆめみる)が一番好き。
    ちょっと鳥肌立っちゃった。

    おすすめ。

  • 探偵ガリレオ2作目。
    一作目と同じく短編集。
    よくここまで理系の犯罪者が集まりましたねって感じ。
    こんな理系の専門でないとできんような犯罪したら、
    犯人なんて限定されるやん、、、て思ったら、
    やっぱりすごくあっさり犯人が捕まってしまう。
    さらっとミステリを読みたい人にはお勧めかな。本格派には物足りないかも。

  •  前作よりもオカルト染みた事件が多く、それを科学的かつ、論理的に解決する湯川(と草薙)が良かった。「予知る」のラストは事故なのか、それとも無理心中なのか…

  • 探偵ガリレオの第2作目
    夢想る
    霊視る
    騒霊ぐ
    絞殺る
    予知る
    の5章

    絞殺るが一番好きだった
    夫の画策は知らずとも妻はアリバイ作りのために色々と考え、自分に目が向くようにしていた。
    家族、従業員のために選んだ選択。

    サクサク読み進められるし、草薙と湯川のやり取りが面白い。

  • ガリレオシリーズ2作目

    理工学部助教授の湯川と
    刑事の草薙がオカルト的事件を解決していくのは
    1作目と変わらない
    一つ一つの話がテンポよく進むので面白いと思う

    ただし、
    最終章の終わり方だけ全て科学で
    実証できるわけでないのか?っと思わせる終わりで
    他の章と違いドキッとする

  • 湯川先生と草薙刑事とのやり取りが好きすぎて、2人の会話だけで1章刊行して欲しいくらい。

  • 予知夢
    ガリレオシリーズ第二弾。第一弾が面白く、積んでいたガリレオの短編集を読み進める。東野圭吾のたんは余り得意では無いが、ガリレオシリーズは別物だ。
     夢想る
     何故予知夢に至ったのか。という部分が事件解決の肝になるが、聞いてみればそうなるしか無いわけだが、一切不思議に思わせる所に筆者の巧みが伺える。確かに母親が猟銃を持ち娘の為とはいえ発砲するのは違和感であり、発砲について、正当防衛について議論が描かれていない時点で違和感があった。湯川の鋭さと論理的な思考により解決に至る訳だが、草薙筆頭に警察では真相にいきつかないであろう事件だった。
    霊視る
     科学的な部分は真相の締めの部分のみだ。短編では湯川の知識に紐づいたトリックが多いが今回は論理思考と推理力による事件の解明だ。
     人は不思議なものを見ると超常現象の様なものに縋るがロジカルに考えれば説明がつき事実に辿り着く事ができる。
    騒霊ぐ
     共振によるトリックはとある有名作家も使用しており、知識としてそんな事があるとは知っていた。今回はポルターガイスト現象を引き合いに、意図せず発生する共振についてがトリックになるが、全体の組み立てと相まって面白い作品になっている。四人がいつまでも一緒に生活しなければならない矛盾が気にかかったが、素直に面白いと思えた。
    絞殺る
     トリック、動機、妻のアリバイと長編にしても面白そうなアイディアが詰め込まれている。
     昔、何かの推理小説で「自殺で絞殺は不可能」だと探偵が言った記憶があるが、見事にトリックで解決して見せた。ガリレオシリーズでは珍しく真相がわかっても実際の事件は解決していない。警察にとっても湯川の存在がとても大きくなっている印象だ。
    予知る
     自殺についてのトリックが見物。流体についてはわからないが意外な犯人、内容は素晴らしい出来だ。更にこの作品では最後の少女の言葉がガリレオシリーズのアンチテーゼになっており、作品に「棘」を刺したイメージだ。やはりこういう気の利いた皮肉が出せる事が、東野圭吾が偉大だとされる理由なのだろう。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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