手紙 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 29684
レビュー : 2863
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110116

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ・・
    つらい。

    なんか、話の進め方がうまいのか、
    どんどん先に進めちゃう本でした。
    最後の秘密にはやられた~

    ずっと平介サイドで感情移入して読んでたけど、
    最後でなおこの気持ちを感じてせつなすぎました。

  • やりきれない、そして苦い結末でした
    加害者の家族というだけでこんなにも形見の狭い世の中になってしまう
    やったのは自分じゃないのに、不意にそんなことを思ってしまいそうな…でも家族という繋がりは切れない、実際、事件には自分の存在が全く関わっていないとはいえないから余計に辛い作品
    事件が起きると、それに関わって幸せになれる人は一人もいないのだとなんだか思い知らされた感じがします
    とにかく後味があまり…なんとなく元気が無くなるかもしれません
    ですがこの本に出会えてよかった
    深いです、とても

  • 犯罪加害者の家族の苦悩にスポットを当てた作品。
    どんなにがんばっても、どこまでもつきまとう「強盗殺人犯の弟」のレッテル。本人には罪はないといっても、現実社会の厳しさを痛感した。

    印象的だったのは、誰もがあからさまに差別したりいじめたりするわけではないという事実。犯罪者の身内だからといって差別するのは道徳的にいけないことだと知っている、だから周囲は必要以上に気を遣う。おそらくそういうものなのだろう。そして、自分なら?と考えさせられる。

    平野社長との会話は、直貴と同様、読者にも、それまでとは違った角度から考えるきっかけを与えてくれる。

    自分を大学へやりたいがために罪を犯してしまった兄への直貴の気持ちの変化もよく伝わってきた。

    この兄弟がいつか幸せになれますように、と思わずにはいられなかった。

  • 映画も大号泣だったけれども、やっぱり小説がいい。人から借りて読んだ後に自分で買いました。

  • 兄が犯した殺人事件によって、ある日突然、「犯罪者の弟」になってしまった主人公の苦悩を描いたハナシ。
    正直。ホントにこういう境遇のヒトが読んだら怒るんじゃないかっていうくらい、軽いです。
    主人公は、さまざまな逆風のなかで必死に生きていこうとするのですが、ビンボーで兄以外に身寄りのないという設定の彼が目指すトコロが、「大学に通う」とか「名のある企業に就職する」とか、そんなくだらねえモンばかりなのです。
    ひと昔まえのトレンディ・ドラマの設定みたいに。
    その過程で彼が受ける「逆風」というのが、「バイト先にいられなくなった」「好きな音楽(バンド)の道を断たれた」「カネ持ち令嬢との交際を反対された」「会社で配置換えを命じられた」「ご近所づきあいがギクシャクした」と、コレまたくだらねえ類のモノばかり。
    しかも、それらの「逆風」を、作者が「差別」というコトバをつかって描いているトコロに、ものすごい違和感を感じました。
    ソレくらいのことを「犯罪者の身内」に対する「差別」というのなら、「ビンボー」「アタマが悪い」「シゴトが遅い」「病気がち」とかいう理由で起こっている「差別」はゴマンとあります。
    その「差別」をすべて兄ちゃんのせいにして、逃げまくって生きている主人公にイライラしました。
    逆風が吹くのをわかってて、客商売の世界にばかり身を置こうとするトコロも不自然です。
    いかりや風に言えば、「ダメだこりゃ。」
    そのヒトの境遇がどうでアレ、本人の人間力さえ発揮できれば、おのずと社会は受け入れてくれる。
    そんなハナシを読みたかったです。

    http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1339.html

  • レビューはこちら(^_^)↓
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-10729040605.html

  • 考え方に感動した

    平野の考え
    直貴の考え
    由美子の考え

    正解なんか無いのは分かってる

    差別なり
    逆差別なり
    差別はなくならない

    そう思う瞬間

    こっちも考えさせられ

    どうしようもないのだと思った

    本作の通り

    差別される側の人間次第なのだろう(コレが合ってるかは分からんが)

    自分には受け止めきれない

    テーマだった

  • 重罪人と肉親であるというだけで音楽を失い職を失い恋人を失い、仕方ないものだと結論付けられているがなんとかする術はないのかと考えさせられた。

  • 工場長からの言葉で
    「お兄さんが人を殺したのは逃れようのない事実。
    そしてどこに行こうとそれは付いて回る。
    君はここで花を咲かせていくしかないんだ。」
    というセリフ(手元に本がないのでうろ覚えだけど)と
    その後お兄さんに向けて主人公が書いた初めての手紙を読んで、
    初めて手紙を書くことで許されたかっただけだと気づいた兄の
    気付きのシーンは感動的だった。(感動的と言っていいのかわからないけど)

    東野圭吾らしい、よい作品だと思う。

  • 強盗殺人犯の弟の生涯を綴った一冊。どんな時にも兄の罪が邪魔をする。
    「差別」は許されないとわかっていても、私たちは「差別」せずにはいられない状況、環境と対峙していて、差別しているし、差別されることに対して不満を抱いているのは自己憐憫に過ぎないのかなと思った。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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