- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167110123
感想・レビュー・書評
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市井の片隅で殺人が起こった。元妻が殺したのは、娘のために必死で働く元妻にしつこく金をせびり、暴力も振るう元夫。その現場のアパートの隣には天才数学者のストーカー男が居て・・・。世の中からはみ出してしまう人々の哀切な感情模様のミステリー。
ちょっと前話題になっていて、まだ読んでいなかったの?と言われるだろう一冊、直木賞受賞作。この文庫版33刷、やはり読み継がれているのだなあ。主人公湯川学の知識豊富が売りのガリレオシリーズということで続いているらしい。本当にありそうでよくできている、また、ところどころにある数学の考察が面白かった。
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いろんな所で評価がよかったから買ってみた小説
どうゆうトリックかわからず、最後は予想外のトリックはびっくりした。
最終的にはちょっと悲しい感じに終わったが、天才同士の対決はいい対決だった。
刑事の人はちょっと博士に頼りすぎのような気もした。
「思い込みの盲点をつく」これを学んだ小説でした。 -
ガリレオシリーズで長編の作品ですが、それまでのシリーズは短編だったので、サクサク読めて、長編はどうなるのだろうと期待して読みました。推理小説?と言えるのかと思うくらい奥深いストーリーでした。
まさかガリレオシリーズで胸に刺さるとは、思いもしなかったことをよく覚えています。
ストーリーとしては、「古畑任三郎」のように犯人はわかっていて、完全犯罪をどう崩していき、追い詰めるのかという展開ですが、どんどんページをめくるたびに「え?」と驚くところが多数ありました。読めば読むほど、改めて東野圭吾さんの凄さに感銘を受けたことを今でも記憶に残っています。
謎解きを含めて完成度は高く、すべてを読んだ後に題名を改めてみると、切ないというか、儚いというか、純粋というか何とも一言では言い表せない愛の深さに惹きつけられました。
東野作品の中では、必ず通ってほしい作品です。ぜひ一読してみては。 -
読了後、やるせない気持ちになった。
石神の無償の愛には涙したし、何故そこまで自分を犠牲にしてまで花岡母娘を守りたかったのかを考えると切なすぎる。 -
あまりにヒットメーカーなのであえて避けて通ってきた東野圭吾氏の代表作を読んでみた。
いやはや面白かった。
はじめから犯人が分かっているのに、次の展開が楽しみでページを捲る手が止まらない。
サクサク読めるというのはとてもよい読書体験だとあらためて感じた。
今まで避けてきたことを後悔というより、これから氏の膨大な作品群に触れられるという喜びの方が大きい。
次は何を読んでみようかなぁ?
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ガリレオシリーズ初の長編。
色んなトリックがとき明かされるラスト、ほんとに声が出そうなくらい…驚きました!
のめり込んで、サクッと読み終えました。
すごく好きな作品です!
面白いし切ないし、色んな形の愛をみせてもらいました。