- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167110147
作品紹介・あらすじ
『容疑者Xの献身』から3年。今度のガリレオの敵は、女!
男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。湯川が推理した真相は「虚数解」だという
ガリレオシリーズ長編がついに文庫化。
感想・レビュー・書評
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安心のガリレオシリーズ。
四作目をこちらの本と勘違いして、
図書館で借りました(こちらは五作目)。
※探偵ガリレオ
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110075#comment
※予知夢
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110083#comment
※容疑者Xの献身
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110121#comment
三作目の「容疑者Xの献身」に続いて、
こちらも長編ミステリー。
こちらも物語の冒頭に犯人は明らかにされているのだが、
その鉄壁のアリバイをどのように崩していくのかを楽しむストーリー。
アッと驚くトリックは、さすがとしか言いようがありません。
個人的には「容疑者Xの献身」ほどの興奮は味わえませんでしたが、
それでもガリレオシリーズの長編ミステリーは、
安心して楽しめる作品だと思います。
ここなん作か連続して東野圭吾さんの作品を読んで、
ブクログで平均3.8以上の評価を得ている作品は、
自分も楽しめる作品であることが分かってきました。
(4.0以上なら、期待度かなり高し。)
図書館にあるガリレオシリーズを読んだら、
ブクログ平均3.8以上の作品をチマチマ読んでいこうと思います。
次の長編「真夏の方程式」も楽しみです。
※真夏の方程式
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110156#comment -
ガリレオシリーズ5作目は長編仕様。
冒頭から今回の犯人が明らかになっているけど、その犯行の経緯。
トリックを明らかにする過程が予想外の連続で。
結構ページ数の多い作品でしたが夢中で読んでいました。
草薙刑事の揺れる心と葛藤。
今回も心に残る作品でした。 -
「愛してる人が、残酷な別の顔を持っているとしたら」
自分だったらどうするのだろう。とかなり考えさせられた。
びっくりする程にひきこまれる作品だった。
殺害された真柴に関わった三人の女性たち。どんなに苦しく、切ない思いをいだいていたことか。彼女たちのやりきれない気持ちに深く共感できた。
トリックが果てしない程巧みで、犯罪者の心情を表しているように感じた。
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子供ができないことを理由に離縁を通告された妻が夫を毒殺したが、毒物の混入経路がわからない。用意周到な完全犯罪を湯川先生が暴いていく、ガリレオシリーズ第5作。
内海薫刑事らが犯人に疑いの目を向けた理由が不自然。シャンパングラスをカップボードに仕舞っていなかっただけで疑いの目を向けるというのは、ちょっと無理があるよなあ。強引なストーリー展開に興醒めしてしまって、物語にあまり引き込まれなかった(犯人自体は最初から明らかにされていたし)。トリックはなかなか面白かったのだが…。
本作、女性読者の一部は不快感を感じるんじゃないかな。「さすがに女は目のつけどころが違うな」、「女の直感を信用しろってか」、「せっかく女性刑事を入れたというのに、発言しにくい雰囲気を作っているんだとしたら、話にならん」、「そういったことについての女性の直感というものを、僕は信用する主義なんでね」、「それにしても女性というのは恐ろしい。あれほど合理性のない、矛盾に満ちたトリックを考えつくんだからな」などなど。男目線で、女性の特異性を見下しているような感じを受けた。まあ、2008年の作品だからな。 -
読んでないのはガリレオシリーズくらいになってしまったので、引き続き。
さすがのトリックに驚いた。
こんなこと思いつくなんてなぁ。
脱帽です。
読み終わってから、装丁のパッチワークに気づいた。リビングでずっとパッチワークしてたというのが、まさかそうとはねえ。 -
面白かった。
私の中ではガリレオ史上最高作品です!
聖女の救済のタイトルの意味が分かった時に、
なるほどーっと感心しました。 -
自意識過剰な男の、余りにも身勝手な考え方が遠因で、周りが振り回された挙げ句に起きた事件。殺された男は自業自得だが、周りはたまったものではないね。
殺人ではないけれど、こういう、事ある毎に周りを引っ掻き回す奴っているよね。大迷惑。 -
天才物理学者 湯川が改名する人気連作ミステリ第五弾。資産家の男が自宅で毒殺された。容疑者は夫から一方的に離婚を切り出された妻の綾音。しかし、綾音には鉄壁のアリバイがあった。
「理論的には考えられるが、現実にはありえないトリック」
本作はハウダニット(How done it?)の名作。一見すると単純そうな事件であるが、犯行の手口を解き明かすことができない。真相にたどり着くまでの過程がとても面白い。そして、登場人物たちの心理描写には釘付けになりました。
聖女に相応しい結末と「救済」の意味。
驚愕のトリックで世界を揺るがせたこの作品をぜひ、みなさんにも味わって欲しいな、と思います。