野球盲導犬チビの告白 (文春文庫 い 3-16)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167111168

感想・レビュー・書評

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  • 読売巨人の選手などが実名で出てきて悪事を行うというとんでもない小説。自分もアンチ読売だが、これはひどすぎる。

  • 最初に一言 
    巨人ファンは決してこの本を読んではいけない!

    本棚管理人はアンチ巨人ファンではないが、アンチ巨人や大洋ホエールズのオールドファンには痛快なファンタジー小説である。


    “野球盲導犬”チビが語る、横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に所属する盲目の打者田中一郎の物語。舞台は昭和54年(1979年)のセリーグペナントレースで、対巨人戦を中心に描かれている。

    チビは球団の計らいでユニフォームのようなものを身につけ、主人の田中一郎がバッターボックスに立つときには、田中のホームラン数を表す星のシールがついたヘルメットを被って出場するというファンタジー小説。

    面白いのは、監督をはじめ、選手などの登場人物は実名で、登場するエピソードも虚実織り交ぜており、この当時のプロ野球ファン、特に大洋ファンなら懐かしいこと請け合いの小説。

    例えば、チビがシピンを語る件(くだり)では、「ぼくのことを一番しつっこく苛めたのはシピンだな。この男には「さん」はつけない、いや、絶対につけたくないんだ。覚えてるかな、去年の大洋-巨人戦で、この男がうちの門田さん(管理人註:門田富昭/かどたふみあき)に襲いかかった事件を。...」などと、実際にあったエピソードが登場する。
     
     
    長くなるので、当時のプロ野球情報等、続きはブログ記事『【書籍】『野球盲導犬チビの告白』(井上ひさし著/実業之日本社)』に掲載。
    http://daishi100.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-dc95.html

  • 中一の秋に読んだ。大人は怖い。チビがんばれ!と思ったのだけ覚えてる。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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