太宰治に聞く (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167111236

みんなの感想まとめ

テーマは太宰治という文学者の実像と彼の作品に迫るもので、井上ひさしが編纂したこの書籍は、太宰の幼少期から晩年に至るまでの多角的な視点を提供します。短編の対話形式から始まり、太宰の手紙や原稿、新聞記事な...

感想・レビュー・書評

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  • 井上ひさしが太宰治と喋る感じの本なのかと期待していたら、それは短編の1話だけで、そこからは太宰の資料や、対談集、井上ひさしが書いた「人間合格」という芝居に関わる資料やお話が主でした。そういう意味では「思っていたのと違う」っていう感想が第一。最初の短編のまま行くのかと思ったから、少し期待外れ。

    資料は、知っていることも多かったけれど、太宰の作品がどこまで「本当」なのかっていうことや、太宰が「本当は」どんな人なのかっていう部分の議論が面白かった。

    あと「人間合格」という演劇については知らなくて。youtubeで上がっていた古い映像をサッと見ました。面白くて。再演の動画があるようなので、いずれ見てみたいです。

  • 井上ひさしが編んだ太宰治バラエティブック。作品中心でなく、太宰という人物にスポットをあてている。幼少期から晩年の太宰、彼の手紙や原稿、初出の掲載誌、事件の新聞記事など、写真も満載。文庫とは思えぬほどの豪華さだ。
    なかでも、井上の講演録「太宰治と私」が読ませる。太宰とはどういう人間だったのかを井上流に解いてみせる。
    コラム「証言による太宰治」は11人の関係者へのインタビュー(1989年に実施されている)。昭和13年に太宰が長期に逗留していた天下茶屋の娘、昭和15年の旧制新潟高校での講演を企画した学生、昭和23年に太宰の口述原稿を筆記し、遺体の捜索にもあたった編集者……など。みな貴重な証言だ。
    巻末に、こまつ座の「人間合格」が挿まれているが、これはオマケかな。

  •  本書と新潮文学アルバム「太宰治」は、ファン必携の2冊であろう。
     図書館で戯曲『人間合格』を探す。見つからず。本書の巻末にダイジェストで収められているので、こちらを読む。
     巻頭、鎌倉で太宰治の亡霊と井上が問答する。そのイタコっぷり。井上ひさしも鬼籍に入った今、文学イタコの後継者、ありやなしや。

  • つい最近、神奈川文学館で、太宰治展を見たので、興味倍増という感じ コマツ座の芝居を見て見たかった。

  • 2010.1.23読了。

  • あの世の太宰治に井上ひさし氏が「あの時のこと」を根ほり葉ほり問いただす。

    「嘘が破綻しそうになると、いつも死を決意なさるんですね」など・・・

    エーっという、奇想天外なインタビューほか、太宰の秘密を解き明かす。

    まさに奇跡の一冊である。

  • わたしの元にも太宰センセイが現れますように。

    かに缶用意しておきますから。

  • 太宰ファンにはお勧め

  • 太宰を読むより、こっちを読んだ方が太宰に浸ることができるのかもしれない。
    意外と濃い。

  • 太宰治の魅力は負の力。だが相当の嘘つき。安吾と織田と太宰が対談をしている。そう。女について。太宰は云う。文学ガ解ラヌ。女ガ解ラヌ。と。ドイツ語でDasein(ダーザイン)=現存在。本名。津島修治。修める。治める。ではクドイ。太宰治の仕掛けた罠は見事としかいいようがない。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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