四十一番の少年 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2010年12月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167111298

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のときに読んだ作品の再読。
    いまの表紙の暗い絵とは違って、当時は夕日に少年のシルエットが描かれているデザインで、少年が希望を持って頑張るような内容だと思って購入した。
    ところが…中学生には衝撃的な誘拐殺人事件の話で、読みながら驚愕したのを覚えている。刺激が強過ぎて本作のベースとなる兄弟の愛とかを読み取ることすらできず、これを機にミステリーの沼にはまり込むようになる。
    いま読み返してみて、現在のミステリー作品にはない昭和の懐かしい風情や純真な感情に触れ胸が熱くなる。

  • 終始 暗い作品で気が滅入る。

  • 兄弟の優しくも暖かく、そして残酷な物語。
    素晴らしかった。

  • この時代の孤児と、現在の養護施設にいる子たちは、全く違う理由でそこにいるかもしれない。
    が、保護者から保護されなかった子たちはかなり強い意志で未来を切り開かなくてはならないという意味では、今も当時も変わらないのかも。
    作者が全日制の高校に行こうとしたように、諦めて、弟を救ったように…。

    人格形成って周りの人の影響が多大なのに、同じ環境で育っても同じにならない、本人の受け止め方、資質、ささいなきっかけ。

  • あくる朝の蟬

  • 灰暗的孤兒院霸凌和綁架致死事件,以及院童各自傷痛的過往,家族離散,被親戚當作瘟神。故事淡淡地敘述,但是卻潛藏著許多淡淡口吻敘述的可怕情節(例如霸凌、在拉麵店打工沒有床,每天把桌子拼起來睡覺把自己固定好以免滾下去等等),一種壓抑著排山倒海的悲傷的故作無事,日常就是悲傷所拼湊起來的。井上的作品總有著想要高調的飛昂與極度的戲謔,然而卻總是藏不住其後不見光的黯然神傷。

  • 2020.6.5
    衣食足りて礼節を知る
    この時代の子供達は衣食住足りずに礼節を叩き込まれていたんだなぁ。自分の世代では想像も難しいほど厳しい時代だ。
    日本を豊かにしてくれてありがとうございます。

  • 孤児院での生活がリアルに浮かんで来るような描写が続き、胸がきゅうっと締め付けられるような気分にさせられる。
    子どもは必要な愛情を受けないとどこかで屈折してしまうことを思い知らされる。

  • 孤児院生活を通して、強く生きる術を学び、弟を引き取り、弟とともに未来を目指していく姿には、どことなく清々しい青春グラフィティさえ感じた。

  • 汚点(しみ)が井上ひさしらしかったかな?!
    辛く悲しいお話を、ほのぼのと終わらせてくれた

  •  理不尽な仕打ちに耐える利雄。将来を切り拓こうと暴挙に出る昌吉。
    悲劇的な話ですが、引き込まれて一気に読みました。
     虐げられる弟を助けるため、全日制の高校を諦める兄。
    ここでも嫉妬や理不尽な暴力が描かれますが、兄の決断に感動しました。
     孤児院の慰問者に辟易して、祖母を頼る兄弟。
    祖母を思いやって去る兄弟に頼もしさを感じました。

  • 2017.6.28
    汚点。弟からの手紙にある汚点から、弟の生活を思う兄。高校の夢を諦め、弟を救いにいく兄。心に染みるいい作品でした。
    ちなみに、このカトリックの孤児院はラサールホームズで、鹿児島ラ・サールの姉妹校です。

  • 感動する。

  • 読み易い。それでいてズシンとくる。

  • これは読め とりあえず。

  • 【本の内容】
    児童養護施設に入所した中学生の利雄を待っていたのは、同部屋の昌吉の鋭い目だった―辛い境遇から這い上がろうと焦る昌吉が恐ろしい事件を招く表題作ほか、養護施設で暮らす少年の切ない夢と残酷な現実が胸に迫る珠玉の三編。

    著者の実体験に材をとった、名作の凄みを湛える自伝的小説。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 井上ひさしさんの小説を始めて読了したのですが、もう少し早く出会えていればよかったと思えるほど、三篇の物語に圧倒されてしまいました。

    特に三篇の物語を描いているそれぞれの青少年のいたいけな純粋さ、それゆえの胸中にひそんでいる寂しさや悲しさを言葉を用いて直接的にも自然や景色を用いて間接的にも表している、見事な表現力に惹きつけられました。

    さらに、その純粋さゆえの夢や想いを叶えたい・実現したいために、また一方では後に叶えられてしまったその想いがあるために過酷、残酷な状況に虐げられてしまった加害者、被害者両者の辛さも読了後は指にささくれが刺さるように残り、わずかな痛みとして心に響いた感じになった。

    いざとなったときに安心して帰れる場所があることがどれだけ幸せなことかを痛感した物語だった。

  • この作品を読んで僕はますます小説の虜になってしまったかもしれない。

    井上ひさしさんの美しくもはかない3つの作品に、僕はすごく感動しました。特に一番最後の「あくる朝の蝉」の描写の微妙な美しさには心が洗われるようでありました。


    読者を捉えて離さない作品の進行に僕は惚れ惚れしてしまったようであり、つまり僕は、また図書館で彼の作品を借りてこようと企んでいるのです。代表作さえ拝読したことのない僕がここでレビューをするのも何か恐れ多く感じてしまうような、そんなパワーの強い傑作集だと思います。


    ものがなしい雰囲気でありながらも、その悲しさに質量がずっしりともなっているような、ボリューム満天の名作でした。



    こういう小説をポッケに入れてゆっくり旅をしてみたいー。
    旅なんてほとんどしない引きこもりをそう思わせるような素敵な本です。



    最高の時間をありがとうございました。

  • 孤児たちのそれぞれの思い。それを支える人たち。
    「昔は、ここにこなければ餓死してしまう子供が多かった。今は、親から邪魔にされてくる子供が多い。それだけ世の中が幸せになったのでしょう。」
    幸せになったのだろうか。。。

  • 孤児となった少年の心情を細やかに綴った物語。理不尽なこと、どうにもできないことの中で、生きて行かねばならないことは、今の時代の子供達もあまり変わらないのでは。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上ひさしの作品

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