東慶寺花だより (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 637
感想 : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167111311

作品紹介・あらすじ

女たちの「駆け込み寺」を描く、涙と笑いの遺作離婚を望み決死の覚悟で寺に駆け込む女たちの強さ、家族の絆を描いて胸に迫る、涙と笑いの物語。十年をかけて紡いだ感動の遺作。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の史実に基づきながら、古くからの男尊女卑社会においても様々な救済の仕組みがあり、女性たちがそれを利用していかに逞しく生きていたかということがわかる本だった。
    人間模様がリアルで、江戸時代バージョンのゴシップ雑誌を読んでいる感覚だった笑

  • 確かに女性は強い、でもやはり不条理が多い気がして純粋に楽しめなかった。強くならざるを得ない、夫側のダメさのような感じ。

  • 江戸時代、女性から離婚を申し出るのが難しい時代の駆け込み寺の話。
    短編でそれぞれに事情を抱えた女性が出てくるが、その事情が笑える話。
    読んだ後に何も残らない話の短編集でした

  • 映画も悪くないが井上ひさしは矢張り天才だと思います。

  • 久々に井上ひさしの本を読んだ。井上氏のDV等の話を知っていると、こういう本を書くのはどういう思いなのだろう、と思わなくもないが、それを脇に置けば、心温まるショートストーリー集ということで楽しめた。東慶寺や鎌倉に何度か行っていて地名が分かるのもよかったのかもしれない。

  • うーん。ただただ退屈な話が続く。短編で構成されているが、印象に残った話がひとつとしてなかった。読んでいて本の世界に入り込めなかった点、作者の文章と私と相性がよくないのかも。

  • 映画を観たので原作を手にした。まったく偶然だが、この本と一緒に買った「無縁・公界・楽」がまさに駆け込み寺をテーマにしていて、より興味深い。
    面白うてやがて哀しき、というのが井上ひさしの持ち味だと思う。井上ひさしはDV夫でもあったそうだ。夫の横暴に耐えかねて駆け込みをする女の物語をどんな気持ちで書いたのだろうと思うと、もうひとつメタな次元での哀しみがある。小説を読む態度としては余計なことながら。

  • 江戸時代、離縁を求めて寺へ駆け込む妻とその夫のほつれを解きほぐしてゆく時代物ミステリー。

    映画を先に観ました。
    映像美、登場人物たちの愛らしいキャラクター、起伏あるストーリーなどどれをとっても素晴らしくて、興奮冷めやらぬ思いで帰り道に原作を購入しました。

    原作を読んでまた驚愕。
    映画とはだいぶ違う!
    小説はオムニバスなんですね。
    映画はオムニバスの要素を残しつつ、全体を通しての起承転結もつくられていて素晴らしいエンタテイメント作品になっていました。
    小説は小説、映画は映画として楽しめるそれぞれプロのお仕事ぶりを感じて唸ってしまいました。

  • 舞台が鎌倉ということで衝動買い。なるほど映画の原作だったのですね。
    夫婦の見本帳のような、一話完結短編集。ひとつひとつが温かく、時間をかけてゆっくり読みました。
    なるほどこうやって別れれば良いのか、
    なるほどこうやって仲直りすれば良いのか、
    なるほどこうやってのらりくらりとやっていけば良いのか。
    新婚ほやほやで読み耽りましたが、たいへん参考になりました。笑

  • 『駆け込み女と駆け出し男』の原案。
    映画を観てきました。

    よかった。もう一回観てもいいなあと。
    「べったべった、だんだん」でボロ泣きしました。

    「原案」ということで、映画とどれくらい近いのか分かりませんが、いずれ読もうかな。

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著者プロフィール

井上ひさし

一九三四年生まれ。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など放送作家として活躍後、戯曲・小説などの執筆活動に入る。小説では『手鎖心中』で直木賞、『吉里吉里人』で日本SF大賞および読売文学賞、『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、『東京セブンローズ』で菊池寛賞、戯曲では「道元の冒険」で岸田戯曲賞、「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞および読売文学賞、「シャンハイムーン」で谷崎潤一郎賞、「太鼓たたいて笛ふいて」で毎日芸術賞および鶴屋南北戯曲賞など、受賞多数。二〇一〇年四月死去。

「2021年 『さそりたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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