武田三代 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2006年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167112356

みんなの感想まとめ

歴史の魅力を新たな視点から楽しむことができる作品で、武田信虎、晴信、勝頼の三代にまつわる短編が収められています。各篇は異なる視点や解釈を提供し、作者の独自の視点が光ります。特に、緻密な史料考察を基にし...

感想・レビュー・書評

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  • 武田信虎、晴信、勝頼の三代にまつわるスピンオフ的な作品。
    信虎の最期、異説 晴信初陣記、消えた伊勢物語、まぼろしの軍師、孤高の武人、火術師、武田金山秘史の7篇。

    いろんな説があっていいではないか。こうであったら面白い、と思わせた作者の勝ち。

  • 新田次郎先生は大好きなのですが、歴史物だけは合わなかったです。新田先生が本当は歴史物を一番書きたかったと読んで、心苦しく思っています。

  • 本書は新田氏が別著『武田信玄』で魅せた緻密な史料考察をそのままに情感溢れる外伝作品に仕上げられている。短編ということもあり、より大胆な筆致で物語が展開される。
    新田氏の作品の特徴は、「読者に対する配慮」だと思う。他の作家が作品中で歴史考察を挿入するのに対し、新田氏は各章毎の終盤に自身の考察・史料の引用部分を載せるという構成を採る。このような手法は、興を削がれる人もいるとは思うが、「史実との線引き」に対して少なからず配慮を求めてしまう読者には助かる仕様と思う。
    『武田信玄』を既読の方もそうでない方も、またあまり歴史が得意でない方も楽しめる文学作品になっている。

  • 短編集、まあまあ面白かった。

  • 1980年刊行。武田氏関連の短編七ツ。信虎の最期 / 異説晴信初陣記 / 消えた伊勢物語 / まぼろしの軍師 / 孤高の武人 / 火術師 / 武田金山秘史。

  • 「異説 晴信初陣記」が特に好き。
    ひと泡吹かせる展開はやはりスカッとしていい。

  • 10月

  • 2013*12*11

  • この本は、私の中ではベスト3に入るくらいのお気に入り。
    特に、金山秘史が非常に興味深い。

    武田三代(信虎、信玄、勝頼)にかかわる色々な人物の話がオムニバス形式で10話くらいかかれていました。どれもこれも興味深かったです。

    そして、やはりこの戦国時代というのは悲しいものだなあと思いました。

    庶民は戦に借り出され、武将だって手討ちにされたり無駄死にすることも多かったし。女の人は望まない結婚だってあったし。
    何よりも、ほんと長篠の戦ってばかばかしい、武田氏が。
    鉄砲に騎馬隊が勝つわけねーだろアホか!!と。
    長篠の戦は、朝5時に始まって、昼3時にはもう決着がついていたらしい。
    中学だか高校の時の歴史の時間に知って、呆れましたが、やっぱりこうしてまた本を読んでも呆れる。

    上司がアホだと部下が苦労するという図式は昔も今も変わらないのだなあ。

  • 短編なので読み易い。金山の話は面白い。

  • 信虎→信玄→勝頼という武田家三代の事績の中から生み出された短編集。『伊勢物語』の紛失と武田義信切腹事件を結びつけるという発想が面白かった。そもそも武田家が今川家から『伊勢物語』を預かっていたという話は本当だろうか?
    そしてそれを盗難することで武田家の内部分裂を計ったという北条氏の謀略は?
    事実だとしたらすごい! しかし例えそれが事実でなかったとしてもこれは小説だからOKやし、そういう事を思いつく作家の頭脳はすごいと思う。

  • 昔はまったな!新田次郎作で横山光輝画の
    歴史漫画にと思って購入。

    ちなみに漫画は織田信長や武田信玄、伊達政宗編を購入して実家にあるはずなんだけどどこに
    しまってあるか不明。。

    武田信玄とかにはまったことがある人は
    懐かしいのでよんだら面白いかも。。

    ちなみに漫画編は武田勝頼が一番面白いと
    思います。

  • ・2/12 衝動買いだった.やっぱり武田話に飢えてるのか、もしくは井上靖が面白いからか、この手の本をつぎつぎと買って読みたくなった.これがまた読んで面白い.エピソードや背景が地元ということも手伝って、自分の身にすんなり入ってくるのは武田の血を引くからか(うそ).井上靖も面白いが、この人の文章も初めて読んだかと思うが、するする読めて名文だと思う.ついつい面白くて「天目山の雲」道半ばにして浮気読みしている.もうすぐ読了すると思うが.
    ・2/14 読了.このままの勢いでこの人の「武田信玄」文庫全4巻も読破しようかなー.

  • 第8回吉川英治文学賞を受賞した「武田信玄」の異説や番外編を集めた、7編からなる短編集。

    信虎、信玄、勝頼の武田三代の滅びるまでが、本編とは違った切り口で書かれている。

    新田次郎の「武田信玄」は緻密な情報戦が面白い。また、山本勘助の息子が甲陽軍艦の元である甲陽軍談を書き上げるまでを綴った「まぼろしの軍師」では、現代のイメージにない山本勘助に触れることができて興味深かった。

  • (2007.12.27読了)(2007.09.24購入)
    この本について解説(島内景二)に以下のように紹介されています。
    「本書「武田三代」には、7編の短編が収録されている。武田信虎・信玄(晴信)・勝頼の三代の歴史である。これらは、大長編小説「武田信玄」に流れ込み、またそこから流れ出した「外伝」「異説」である。」(254頁)
    収録作品は、以下のとおりです。
    「信虎の最期」「異説 晴信初陣記」「消えた伊勢物語」「まぼろしの軍師」「孤高の武人」「火術師」「武田金山秘史」
    新田次郎の作品は、「武田信玄」「八甲田山死の彷徨」ぐらいしか読んでおらず、しかもだいぶ昔のことなので、よく覚えていません。
    今回「武田三代」を読んでみて、実にいい文章で、ストーリーも実に面白いことが分かりました。作品をもっと読んでみようと思います。

    ●気象庁出身ならでは?(57頁)
    ぴしっぴしっと鞭を振るような音がどこからともなく聞こえてくる。いわゆる寒走りの音である。夜になって、気温が降下するとともに、大地が、雪面が、水溜りが、ありとあらゆるものが凍る音だった。
    ●山本勘助(118頁)
    甘利虎泰の幕下にあった山本勘助が、武田信玄にその才を認められたのは、天文十四年、信州塩尻合戦のときであった。山本勘助は甘利虎泰を通じて献策し、その策戦により武田軍は大勝を得た。甘利虎泰は、信玄に軍議の席に山本勘助を参加させるように乞うた。
    信玄の応えは「軍議の下ごしらえに使ったらどうか」だった。
    軍議の前の下ごしらえというのは、敵兵力の分析、合戦の場の地形図の作製、間道里程の調査、自軍の整備状況の再確認等の資料を、作戦会議に提出する役目だった。
    ●勝頼の考え(211頁)
    「鉄砲は臆病者を作り上げる兵器だから、即刻やめるように言えと申されました。鉄砲は非常の場合に命を惜しむような人間をつくる兵器だから、用いてはならないといっておられました」

    著者 新田次郎(本名藤原寛人)
    1912年 長野県生れ
    無線電信講習所(現在電気通信大学)卒業
    1956年 「強力伝」で第34回直木賞受賞
    1966年 永年勤続した気象庁を退職
    1974年 「武田信玄」などの作品により第8回吉川英治文学賞受賞
    1980年2月15日 心筋梗塞のため死去、享年67歳。
    (2008年1月14日・記)
    ☆関連図書(既読)
    「風林火山」井上靖著、新潮文庫、1958.12.05
    「甲陽軍鑑」佐藤正英著、ちくま学芸文庫、2006.12.10
    「山本勘助」平山優著、講談社現代新書、2006.12.20
    「武田信玄(上)」津本陽著、講談社文庫、1996.09.15
    「武田信玄(中)」津本陽著、講談社文庫、1996.09.15
    「武田信玄(下)」津本陽著、講談社文庫、1996.09.15
    「上杉謙信」吉川英治著、講談社文庫、1989.10.11
    「天と地と(上)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10
    「天と地と(中)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10
    「天と地と(下)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10
    (「BOOK」データベースより)amazon
    天下に名をとどろかせた甲斐の武田家。風林火山を旗印にしたこの強大な騎馬軍団は如何にして生れそして滅んだのか。信虎、信玄、勝頼という武田三代にまつわる様々なエピソードの中から埋もれた真実が明らかになる―“信虎の最期”を始め、著者の代表作「武田信玄」の基礎をなしたともいえる七篇を集めた短篇集。

  • 武田にまつわるこぼれ話。

  • 1570年ごろ。武田信虎,信玄,勝頼の武田三代に亘る短編エピソードを取り上げたもの。
    主に勝頼の頃の話が中心。
    信玄亡き後,勝頼は父の偉大な功績に圧迫されるように突出していくが,時代は既に信長,秀吉,家康の方に向かっていた。
    武田の騎馬軍団をあてにして,時代が一騎射ちから歩兵戦略に変わっていく波に乗れなかった悲しい武将のようだ。
    もう少し先を読め,時代をリードしていく武将ならば,信玄を支えた良き武将を活かしながら天下統一に名乗りを挙げられたかもしれない。
    武田勝頼は時代に乗り遅れ,上杉景勝は京に名乗りを上げるには地理的に遠く,伊達政宗は地理的にも遠く,名乗りを上げたのが年齢的にも天下の趨勢が決まった後であったことなど,天の時,地の利,人の和の一つが欠けており天下を取れなかった。
    信長も人の和が欠けており,秀吉は戦は強かったが治世の術がなく日本を統一後,朝鮮出兵で名声を落としてしまった。
    これらをバランスよく取っていけたのが家康であったのか。

  • に−1−35

  • 新田氏の『武田信玄』を読んだ後には嬉しい番外編のようなもの。

  • 信虎と勝頼のやり取りが面白い。

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著者プロフィール

新田 次郎(にった・じろう):1912-80年。長野県上諏訪生まれ。旧制諏訪中学校、無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、1932年、中央気象台(現気象庁)に入庁。1935年、電機学校卒業。富士山気象レーダー(1965年運用開始)の建設責任者を務めたことで知られる。1956年『強力伝』で、第34回直木賞受賞。1974年、『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して吉川英治文学賞受賞。

「2024年 『火の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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