- 文藝春秋 (2007年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167112363
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富士山の噴火という歴史的な大災害を背景に、命を懸けて農民たちを救う代官の姿を描いた物語です。主人公の伊奈忠順は、権力に翻弄されながらも、自らの信念を貫き、飢餓に苦しむ人々のために尽力します。物語は、1...
感想・レビュー・書評
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20220131
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2017*08*25 読了
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生まれも育ちも神奈川県は足柄上郡で、我が家のベランダからは富士山がよく見えた。富士山の頬をザックリとえぐった宝永火口は美的観点から疵だよなぁという印象しかもっておらず、まさか自分の故郷がその宝永噴火で最も被害を受けた地域だったとは迂闊にも知らなかった。
1707年の宝永大噴火は、駿東郡と足柄上郡に降灰による大被害を与えた他、その後の大雨が灰を押し流し酒匂川の堤が決壊、足柄下郡に深刻な洪水被害も与えた。その結果、これらの地域の農民は飢餓の危機にさらされた…
本書は、政府から見棄てられた飢民を救うために命を懸けて働く代官を中心にして、富士山噴火という大災害のその後を描いた物語だ。全国から集めた救済金が別の予算に使われたり、復興が遅遅として進まなかったり、現代にも通じる問題はまさに他人ごとではない。
小田原高校卒業生は必読! -
富士山噴火で飢える農民たちを救う伊奈忠順が主人公。
新田次郎は好きな作家である。
山岳小説も素晴しいが、時代小説も同じくらい面白い。 -
宝永4年富士山の大爆発により甚大な被害を受けた農民を、権力に翻弄されつつも自分の信念を貫き守ろうとした関東郡代伊奈半左衛門忠順の苦難の救済活動を中心に、富士により人生が流転する人々を描く。
非業の死を遂げた志高い人々の業績を書き残すことは、小説家の素晴らしい仕事のうちの一つだと実感させられた。 -
新田次郎の力作、長編。
宝永年間の富士山噴火を中心に、駿東郡の村と幕閣の駆け引き、農民の生活改善に取り組む、伊那代官の活躍が中心に書かれていく。
富士山に因縁の深い新田次郎の大作で、とても面白い内容だった。
この本に出てくる、駿東郡や足柄郡などは市町村合併などでその名前も消えてきている現在の状況は悲しい。
沼津も宿場町として出てくる。
自分の生まれた街の歴史をもう少し勉強して見なければと感じました。
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