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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167112370
みんなの感想まとめ
災害と人間のドラマが交錯する中、富士山の宝永大噴火を描いた物語が展開されます。新田次郎によるこの長編は、1707年の噴火を背景に、農民の苦境を救うために奮闘する代官の姿を中心にしています。様々な立場の...
感想・レビュー・書評
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新田次郎の力作、長編。
宝永年間の富士山噴火を中心に、駿東郡の村と幕閣の駆け引き、農民の生活改善に取り組む、伊那代官の活躍が中心に書かれていく。
富士山に因縁の深い新田次郎の大作で、とても面白い内容だった。
この本に出てくる、駿東郡や足柄郡などは市町村合併などでその名前も消えてきている現在の状況は悲しい。
沼津も宿場町として出てくる。
自分の生まれた街の歴史をもう少し勉強して見なければと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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20230217
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長年、富士山頂観測所勤務であった新田次郎氏の宝永・富士山大噴火を題材にした1972年作品の2007年新装。
宝永4(1707)年富士山大爆発の降砂により餓死寸前の農民に関東郡代「伊奈半左衛門忠順」は農民の窮状を救うべく立ち向かう。だが、彼が見たものは被災農民を道具にした幕府内の醜い政権争い。農民救済に命を捨てた代官の生涯。
詳細な記録から構成された5代綱吉から6代家宣への移行期の柳沢吉保、間部詮房・新井白石のを無視餓死寸前の農民を無視した政争が描かれている。最初は記録文学に近いかと思って読んでいたが、小説としてもかなり面白い。 -
富士山が怒っていたのは冒頭だけだった。
どうにか被災地の灰を除去して農地を取り戻そうと復興に奔走する幕府群代の伊奈半左衛門が、権力闘争に明け暮れる幕府内の官僚に足を引っ張られて苦労する話。
これを読むと日本人誰もが「昔もそうだったんだね、今もだよ」と、東日本大震災後の進まぬ復興に姿を重ねるだろう。
特に復興名目で全国大名から集めた金を大奥改修に回しちゃうところとか特に。
話としては、幕府内の高次の話と、一方で農民らの色恋の話と、時折出てくる歴史的資料とが、うまくまじってなくて不自然な感。
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