- 文藝春秋 (2013年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784167116217
作品紹介・あらすじ
さまざまな愛のかたちを華麗に描く
インテリアデザイナーの桐子、大学助教授と妻、奔放な桐子の姪と恋人、作家のたまごなど複雑な人間関係を通して“真実の愛”に迫る。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
さまざまな愛のかたちを描くこの作品は、複雑な人間関係を通じて“真実の愛”に迫ります。登場人物たちは多様な背景を持ち、自由恋愛や道徳観の崩壊といったテーマが絡み合い、物語はまるで時代を超えたような新鮮さ...
感想・レビュー・書評
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瀬戸内寂聴さん、もちろん名前も顔も知っているけど、読むのは初めて。
1968年に書かれた作品ということで、言葉の描写で古い部分はありますが、ストーリーそのものは全く古さを感じませんでした。
「あなたにだけ」というタイトルとは相反して、登場人物は道徳観が崩れている人が多く、いかにこの台詞が当てにならないかというのを表しているかのようでした。
お若い頃は、男性作家から「子宮作家」などと揶揄されていたようですが、この本に関しては男女の性愛は描いているけど、描写自体は大人しいものなので、生まれた時代が早すぎたということなのかなと、感じました。
登場人物のうち誰ひとりとして魅力を感じなかったのが、ちょっと残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【さまざまな愛のかたちを華麗に描く】インテリアデザイナーの桐子、大学助教授と妻、奔放な桐子の姪と恋人、作家のたまごなど複雑な人間関係を通して“真実の愛”に迫る。
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1967年に書かれているこの小説。
今読んでも新しいと思う部分といかにもその年代だな、と思う部分とがあった。
自由な恋愛模様はまるで高校生の頃に夢中になったビバリーヒルズ青春白書並み。
ただ、男性がやたらと暴力をふるうこと、それに対して女性が受け入れてしまうことに、強く違和感を覚えた。
だから、星は2つ。 -
最初は細切れで登場人物が変わって読みにくいことこの上ない、と思ったけれど、
それぞれが絡み合っていくにつれていつの間にか引き込まれてしまった。
情事の盛り上がりは華やかだけれど、
その先の、ひとたび転げ落ちた侘しさが生々しく描かれていた。
これが30年以上前に書かれているなんて。
男女の妙は不変なんだなと感じる一作。 -
19歳から60代までの恋する女性が登場する。よくぞここまで世代別の恋愛感情を描けたものだと思う。これを40代で書いているものすごいし、だから90代になったらああなる、という感じもする。 肉欲と生命力は比例するというのをありありと見た気がしました。 暴力、ドラッグの描写が普通に出てくるし、女性が仕事を持ち始めた時代の描写がとてもナマナマしい。 寂聴さん自身が、あとがきで「勢いがあった。おもしろい」と振り返っていて、45年前の自分の文章をこんなふうにいとおしく思う気持ちって、どんな境地だろうと思う。
著者プロフィール
瀬戸内寂聴の作品
