行動学入門 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 858
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167124014

感想・レビュー・書評

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  • 学校とは、だれしも少し気のヘンになる思春期の精神病院なのです。これは実に巧みに運営されていて入院患者(学生)たちには、決して「私は頭がヘンだ」などとは気づかせない仕組みになっている。試験とは、この頭がヘンな連中に「私は正気だ」と確信させるための手続きであって、答案を書けば自分は正気だという安心をいだける仕組みになっている。学校では完全な羞恥心の欠如がゆるされる。本当の卒業とは、「学校時代の私は頭がヘンだったんだ」と気がつくことです。「大学をでたから私はインテリだ」と思っている人はいまだに頭がヘンなのであり、学校は一向に終わっていないのだというほかありません。

  • 三島氏の文章は毎度のこと読みにくいんですけれども、これは著者があとがきにも述べていたように「軽い読み物」に分類される著作だと思います! ですので、割かし読みやすかったです…内容もあんまし色あせているとは思いませんでしたし、現代にも通用すると思います!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、そんなわけでこのエッセイが書かれた時代よりさらに「頭でっかち」になっていると思われる現代にこの書物は打ってつけなんじゃないでしょうか…

    ま、あらゆる情報で頭ん中を埋め尽くして身動き取れない…みたいなことにならないように、何事も行動が肝心ということで…さよなラーメン。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 革命哲学としての陽明学は難しかったが、調べながら読んだらとても奥深く、三島の真意が汲み取れる部分が多分に有った。
    終わりの美学は読みやすく面白い

  • 三島由紀夫が最後に行った「行動」の裏にある思想が三島由紀夫自身の3つのエッセイによって描かれています。
    3つの内の「革命哲学としての陽明学」は難解な内容でしたが、陽明学とはどのようなものなのかなんとなく知ることが出来ました。

  • 第三章の「革命哲学としての陽明学」を読みたくて買った。申し訳ないが一章、二章は軽く読み飛ばさせてもらった。三島の陽明学には偏りがある、知行合一という事にこだわり過ぎている。三島のとった行動が到良知だったのかを考える必要がある。

  • 陽明学の知行合一(本当の知とは実践をともなわなければならないということ)という考え方は、普段の氏の考え方の根本を為しているように思えた。また金閣寺はこの考え方を表現した作品だったのではないだろうか。全体的に他の作品に比べて物足りなさを感じた。

  • この本の中の「終わりの美学」シリーズが面白かったですね。

  • 本書は『行動学入門』『おわりの美学』『革命としての陽明学』の三部構成になっていますが、各部独立した内容です。
    行動学入門というタイトルですが、学問というよりは著者の思った事や感じた事を述べているだけなので微妙でした。
    感想としては、やはり戦後という時代から、死の意識が肉体にばかり向けられているんだなと。それが現在にまで受け継がれているんだな~と。それはつまり、宗教の衰退と、平均寿命の長さが関わっていると思います。霊的存在を伝える媒体や機会が少なくなっている、そして自身の寿命の長さがますます肉体に固執する……。
    身近で「死」を感じることが少なくなっているんですよね。

    『おわりの美学』では、離婚のおわりや童貞のおわりなど、やや突飛なものもありますが、とりたてて面白いと感じたものはありませんでした。総評として僕の評価はBにします。

  • 漢字一言で書くと『絶』。
    小説は読んだことないけどエッセイで感じる三島由紀夫は魂の作家である。

  • コンニャク演技であります。

著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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