若きサムライのために (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1535
レビュー : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167124038

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの夜ナビ参加でしたが、少人数で、いろんな分野の本を知ることが出来ました。また新たな視点を得た感じです。

  • 三島由紀夫のエッセイ集。
    この本自体はおよそ40年近く前に書かれたものであるが、
    内容自体は全然古びていない。

    それは作者の感性が鋭く、内容が普遍的なものである。。
    という見方もできるだろうが、どちらかというと日本という国の進歩の無さを感じさせた。

    自衛隊の問題や安保の問題について、この本では盛んに論じられてはいるが、
    この頃からこの問題について何も進歩していないのだなと感じる。

    憲法改正なんてずっと昔から論じられていたことなのに、
    40年近く経っても何の進歩も無いってすごく情けないことだと思った。

    今の日本はどうにも見通しが暗い。
    震災が契機となって、もう少しは明るい灯をともそうという雰囲気になるかと思えば、円高や原油の高騰なども相まって、どうにも日本はやっぱり暗いままだ。

    今の日本を少しでも良くするために必要なのは何なのか。
    今のままでは決していけないということはわかっているのに、
    いま一つ古い殻を破りきれないのが今の日本なんだと思う。

    安易に問題を先送りさせるのではなく、
    みんなが当事者意識をもって諸問題について深く考え、
    今こそ新しい日本を構築すべく一丸となる時期なんだと思う。

  • この本で、三島由紀夫が注目されているのに納得しました。
    文章が美しかった。

  • 未来社会を信じない奴こそが今日の仕事をするんだよ。現在ただいましかないという生活をしている奴が何人いるか。現在ただいましかないというのが”文化”の本当の形で、そこにしか”文化”の最終的な形はないと思う。
    小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。明日の朝、自分は死ぬかもしれない。その覚悟なくして、どうして今日書く一行に力がこもるかね。その一行に、自分の中の集合的無意識に連綿と続いてきた”文化”が体を通してあらわれ、定着する。その一行に自分が”成就”する。それが”創造”というものの、本当の意味だよ。未来のための創造なんて、絶対に嘘だ。
    三島のいうことには未来のイメージがないなんていわれる。バカいえ、未来はオレに関係なくつくられてゆくさ、オレは未来のために生きてんじゃねェ、オレのために生き、オレの誇りのために生きている。

    私が言いたいのは信義の問題だ。本来時間はそれ自体無意味なものであり、約束もそれ自体はかないものであればこそ、そこに人間の信義がかけられるのである。
    一旦約束を結んだ相手は、それが総理大臣であろうと、乞食であろうと、約束に軽重があるべきではない。それはこちら側の信義の問題だからだ。

  • 今ひとつ三島の思想が伝わってこなかった。

    後半戦の対談は自衛隊が中心で、
    もっと人生哲学的な部分が聞きたいと思った。

  • この本が出て20年くらいですが、残念ながら日本は何も変わってません…。

  • 踊らされていただけということ、
    現代の日本の問題点はこの時点で三島が的確についている。
    日本人のために自決した三島、
    こんな男はもう日本に出てこないのかな。

  • 後半はきちんと読めていない。日本語が美しい。思想を自らの意見と混同してしまう10代に読まなくてよかった。

  • 危機というものを心の中に持ち、危機のために毎日の生活を律する。
    未来のためではなく、自分の誇りのために生きる。
    信念を貫くため、伝えるために自害したのか………

    「お茶漬ナショナリズム」「東大を動物園にしろ」
    独特な言い回しが印象的だった。

  • 2011.07.19 開始
    2011.07.25 読了


    『仮面の告白』を読んだということで、続けて三島をということで本書。あとうちに積んであるのは『豊穣の海』だ。

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著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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