- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167127060
感想・レビュー・書評
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今から37年前の東京。そう、東京オリンピック前夜を開高健の何でも有りのルポタージュ。何かの紹介でこの本を知り、前回の東京オリンピックの空気を読むべく読み始めましたが、まあ、戦後感たっぷりの貧しさと、ちょっと前の中国感たっぷりの発展具合に、歴史は繰り返されるのは当たり前感を改めて悟り、戦後を引きずっている当時の貧富の差がハンパネー事にどんだけ今の時代がマシなんだよと、昔は良かったとほざく老人達ちょっとカモンってな感じで、それなりに読ませて頂きました^^
もちろん開高健の文体による事が大きいとは思うのですが、当時の猥雑な空気もしっかり読み取れて、当時とすればかなり無茶苦茶なノリで面白かったんだろうとは想像に難くはありませんでしたが、やっぱり時代が古すぎて私にとってはいまいちこれと言った感動もなく☆2個で許してください。東京オリンピック万歳! -
古本で購入。
東京オリンピック前後、1960年代前半の東京を取材したルポルタージュ。
戦後を引きずりながらも現代の東京へ確かに繋がる、「眼もなく足もなく日々生成をくりかえすアメーバの街」が活写され、当時の東京の雰囲気「におい」のようなものすら表現される。
各項文体の異なる文章で構成され、それぞれがユーモアと毒と皮肉と好奇心に彩られている。
個人的に共感を覚えたりおもしろく感じたりしたのは、「“戦後”がよどむ上野駅」「上野動物園の悲しみ」「古書商・頑冥堂主人」。 -
2006/8/27購入
2009/3/5購入