勝つ日本 (文春文庫 い-24-5)

  • 文藝春秋 (2002年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167128067

みんなの感想まとめ

戦略の重要性をテーマにした本書では、日本が失ってきた戦略を再考し、田原さんと石原さんがそれぞれの視点から具体的な戦略を提示しています。序盤では日本の現状を分析し、中盤以降は両者の意見が交わされることで...

感想・レビュー・書評

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  •  この本は「戦略を持つこと。そしてそれらを戦わせること。」の大切さを述べている。最初の方ではいかに日本が戦略を失ってきたかを述べ、中盤、終盤は田原さん、石原さんがそれぞれ考える戦略を提示し、お互いに意見を述べ合っている。最後は「日本はまだ潜在能力を秘めている国だ」的なことが書かれており、本書を閉じている。
     二人が述べる戦略は似ているところが何点かあった。ODAを戦略的に使うことが大事だと述べている点や、バイオとITを戦略を持って使用しなくてはいけないと述べている点などがそうである(2002年以前の時点)。しかし決定的に違う点が「安全保障に関する戦略」や「外国に貸している債権に関する戦略」で、特に「アメリカに対する接し方」の点で見られた。
     彼らの述べる戦略を読んで思ったのは、石原さんはどちらかというと「個人プレー」で田原さんは「チームプレー」というような印象を受けた。どちらにも共感できる点はあったが、私は田原さんの「パイプ役」という考え方が「いいな」と思った。また内容とはあまり関係ないが、本を読んで石原さんの印象が良い方に少し変わった(笑)スラスラと読めるので、おススメです^^

  • 石原
    「日本人が自立するために、北朝鮮のチャチなミサイルが
    京都あたりに落ちるしかないな。」
    田原
    「日本は自立すべきだが孤立してはいけない。
    軍事力は今後、国際交渉力にはならない。」


    ■独立したばかりの日本が、あの戦争は間違いではなく正しかった、日本をあるべき姿にするために、新しい憲法を作ると言い出したら、間違いなくアメリカからも、世界中からも袋叩きに遭う。それは損だ、というわけで、吉田さんはアメリカの押し付けを全て受け入れた。
    その結果、日本は3つ、大きな得をした。

    ①「日本はまだ、一人前じゃない、アメリカの子分です」と改めて誓うことで、お金をはじめ、さまざまなものをアメリカから引き出した。1950年代は、日本の企業が用いている技術の65%はアメリカからの導入だった。

    ②日本は独立もしていない、イデオロギーにも無縁です、それより商売第一、つまり経済重点主義を打ち出した。

    ③(重要)アメリカに対して「一人前じゃありません」と意思表示することで、実に手前勝手な行動をとることが出来た。



    ■1700年以来の証拠によると、むしろ宣戦布告をして戦争状態に入るほうが異常だとわかる。真珠湾の攻撃はれっきとした国際的伝統に基づくものである、とメルボルン大学のG・ブレイニー教授は書いている。


    ■日本の素晴らしいところは「ケツからつくる」こと。あたまから作ると、工場の全工程が完成するまで製品はできない。少なくとも2年以上カネも入ってこない。ケツから作ると、半製品を買ってきて、すぐに最終品になるのでカネが入る。そのカネで、その前工程の工場を作る。それを繰り返すことで、実際に使うかねは半額以下で済んだ。逆転の発想。

  • この二人良いコンビぽいなぁ。
    政界でのこのコンビの活躍を見てみたいナァ。
    間にもう一人中間の人間がいりゃ完璧。

  • 著名なお二方の討論談。

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著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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