経営に終わりはない (文春文庫 ふ 15-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167130022

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  • 藤沢さんはホンダの黎明期を支えた経営者の一人。天衣無縫な本田宗一郎さんを支えて、今のホンダの基礎を作りました。かねがね、なぜこのような立派な経営者がなぜ黎明期のホンダに身をささげたのか不思議に思っていましたが、この本でようやく分かりました。理由は、純粋な意味での本田と藤沢の愛です。このような人間関係が存在し、それを知ることができたのは、私の人生にとってとてもしあわせなことでした。

  • よくリーダーについて書く本があるけど、リーダーってフォロワーがリーダーとして認めるからリーダーになるだけ。まさに本田宗一郎をリーダーにしたのはこの人であり、経営はこの二人の異なるタイプが相互に尊敬しているから成り立ったということがよくわかる本。

  • ホンダを本田宗一郎氏とともにつくりあげた藤沢武夫氏の回顧録。
    名参謀とあるが、本書を読む限り、参謀というよりパートナーと感じた。

    技術者ではない経営者の話であり、まさに自分には勉強になるはず!
    と思って読んだが、あまりピンと来るものではなかった。

    再読が必要かな?

    とは言え、この相思相愛というか、お互いにリスペクトし合う関係というものは、素晴らしいと思ったのは確か。

    宗一郎氏に空冷エンジンを作らせたかった、という話には感動した。

    [more]
    (目次)
    1 生命をあずかる仕事
    2 思いがけぬ危機
    3 本業以外に手を出すな
    4 万物流転の法則
    5 経営者の心構え
    6 模索と学習の日々
    7 たいまつは自分で持て
    8 海のむこうへ
    9 頭の切り替え
    10 本田かぶれ

  • 本田宗一郎と二人三脚でホンダを創業し、一流企業へと導いた、著者の企業経営術を綴った書。

    本田氏が開発の陣頭指揮をとり、資金繰りから販売戦略、組織作りまで、経営全般は著者が一手に担当したという。本田氏を企業の顔として祭り上げつつ、実質的なトップは著者だったと言うことが良くわかった。見事な役割分担。

  • ご苦労はあったかと思われるが、そんな感じを与えず淡々と語っていることろが、すごい。自分自身と比べてみて、仕事って何なんだろう?って思いました。

  • ホンダのNo.2として本田宗一郎を支え続けた藤沢武夫による回顧録。本田宗一郎を技術に専念させるべく、経営、営業を担い、後継者を育て、ホンダを成長させた方。『バイクメーカーはアメリカに行けないなら先がない。何が何でもアメリカに行こう』と判断して邁進するなど、その経営判断はシビレる。憧れの人物の一人。
    再読です。

  • 改めて番頭としての生き方を確かめるべく再読

  • 本田宗一郎の相棒として名前は知っていたが、どのような人だかはわからなかった。
    天才技術者である本田宗一郎とは対極の人物ではあるが、彼もまた経営の天才だった。

    ホンダが作ったサーキットに来た女性が、ハイヒールが泥のぬかるみにはまり、楽しくない思い出となってしまっている光景を目にした時に、そういった事は今後は二度とないようにしようと思ったと言うエピソードが印象的だった。

    また、有名な逸話ではあるが、本田宗一郎とともに本田から退任した際に本田宗一郎交わした「まあまあだったな。」「ああ、まあまあさ。」という引き際があまりにも鮮やかでかっこよすぎてしびれた。
    最高にクールでかっこいい本田宗一郎と藤沢武夫のコンビ。
    この2人のエピソードをもっとたくさん知りたいと思った。

  • 名経営者に名参謀あり。技術に立ち入らない良い事例。

  • 本田宗一郎との二人三脚で世界的企業を育てあげた藤沢 武夫の半生を綴った自著伝。
    本田宗一郎がトップで、藤沢さんが支えているという見方が多いが、本田宗一郎は技術やでお金を使う人、藤沢はそれ以外すべてを行っている=社長業を行っていることがよくわかる。


    いくつも胸打つようなシーンがあったが特に
    ・重役とは「未知への探求をする役」であって、決して「後始末ばかりしている掃除屋であってはならない」
    ・あまり会わないから「不仲」という噂もあった。「お互いを理解しているから、いつも一緒にいる必要はなかった」だけ。
    ・社長は欠点だらけのほうが良い。社長にはむしろ欠点が必要で、欠点があるから魅力がある。欠点はあるけれども一つのことを追いかけ続けられる純粋な思いが必要

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