赤穂義士 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167135300

みんなの感想まとめ

歴史的な背景を深く掘り下げ、赤穂浪士の義士たちの思いや生き様を描く本作は、ただの小説ではなく、資料を基にした緻密な考察が魅力です。著者は、戦時中に書かれた大石物をベースに、当時の空気感を巧みに表現し、...

感想・レビュー・書評

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  • 令和の時代に海音寺さん。最近は絶版になったものも多く、図書館にあって助かる
    元は戦時中に書いた大石物がベースということで、はしがき的な部分に当時の空気感が出ていて、興味深い。
    資料をベースに赤穂浪士・義士をみていくいつもの流れで、講談ベースの大河(元禄繚乱)知識しかない者として勉強になる。大河では離脱者の理に優しかったが、海音寺さんは手厳しい。大石主税が穴蔵に飛び込んでいったこと、切腹前日の若い兵士のはしゃぎかたなど、面白いなあ

  • 一般に言う小説…というものではないのかも?
    様々な書物から著者が見出した、義士たちの思い、生き様が描かれています。
    というのも、この史料にはこう書いてあった、一方この史料では…というところ…小説にしてしまえば残るべくもない、筆者の人物に対するまなざしが見えるようになっているのです。
    普段歴史小説はあまり読まないのですが、やっぱり小説を書く方であるからには読んでいる数もかなりになるのですね…とか、また学のないことを言って自分が恥ずかしいですが/////歴史小説を読んでいると、どこまでが史実なんだろう、なんて野暮で余計なことを考えてしまうので、こういうつくりの本はちょっと落ち着いて読めるのかもしれません。

    その一方で、語られる内蔵助の深慮、そして堀部の焦燥…でもやっぱりメインは内蔵助。どうしよう…惚れます…/////
    ドラマや漫画も含め、私が人生で初めて手に取った赤穂もの。わかりやすくて、でもそれだけじゃなく、なんともはらはらして、浪士たちと一緒に焦れて焦れてまだ焦れて、はっ、と討ち入りをする様が、白雪を背景に目に焼き付いているような感じがします。
    元禄の武士道――無骨ないくさ場を離れた武士たちの、あざやかな姿を思いました。
    礼儀に則り、背を見せず、さながら紳士の如く。

    ああでも!義士たちに感情移入しすぎて、討ち入りを急く心ばかり逸り、途中から一気に読んでしまいました。また読もうかしら…

  • 「忠臣蔵」関係では一押し。歴史作家としてももっと評価されてほしい。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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