蒙古来たる (下) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2000年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784167135393

感想・レビュー・書評

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  •  この小説の目玉は、元寇の乱である。大モンゴル帝国・元の皇帝、フビライ・ハーンが黄金の国ジパングを攻める。その時の幕府執権が北条時宗である。鎌倉時代を題材とした小説を読むのは初めてであり、海音寺潮五郎作品も初めてある。まずは、期待を裏切らなかった。

     主人公の獅子ヶ島小一郎母子は鎌倉からの帰り、ペルシアから亡命して生きた王女らとの遭遇する。京都につめる御家人、篝屋武士とペルシャ人のイスマイルを助けるために悶着を起こしおたずね人になり西園寺家に拾われることになる。

     そこから当時の上皇派、天皇派の争い、北条家内部の抗争、北条家と有力御家人との政治的均衡、蒙古への外交政策を巡る対立を織り交ぜ話が展開する。伊予の河野通有との出会いにより物語が目まぐるしく展開することになる。西園寺と北条赤橋家との王女を巡る争いから四国へ落ち延び、通有とともに中国へ蒙古の偵察へ行き異国での活躍を繰り広げる。帰国後、執権時宗へ報告し一切の誤解が解けるまではあっという間だ。最終的に蒙古は神風に救われる。

     物語を彩る脇役がうなる。中世を理解する上で必要なクグツ世界がある。日蓮、一遍らの鎌倉新興宗教の活動、大陸から無学祖玄が渡来し禅仏教を伝える。これらが全て蒙古襲来を中心とした政治や主人公の活躍に盛り込まれ鎌倉を雑然と活き活きと描いている。クグツの世界があられもなく描かれそれと一遍の踊り念仏が結びつき能や狂言などの芸能に至るとは、著者の史観も見られそこも歴史に触れている思いにさせられる。

  • 読後感爽やかだけど摩耶がかわいそうだったな…どこまでも救いのない人生というか。死に様があまりにも…
    赤菊がかわいかった。タイカンあっぱれ。
    ただ実際に蒙古来てからは何が何やらよくわからなくて。後でまた読みます。
    セシリアとかがカタカナで喋るのが読みづらい。

  • (2002.02.10読了)(2001.08.04購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    執権・北条時宗は蒙古に対し抗戦を決断、西国の御家人たちに応戦の準備を下命。一方、赤橋義直は時宗の暗殺を計るが、失敗、中国へ逃亡する。河野通有は独断で、蒙古の実態を調べるべく、一族とともに中国・高麗へと渡り、幾度もの危機を潜り抜け、時宗に報告する。遂に蒙古は日本に進発。日本の運命は。

    ☆関連図書(既読)
    「時宗 巻の壱 乱星」高橋克彦著、日本放送出版協会、2000.11.20
    「時宗 巻の弐 連星」高橋克彦著、日本放送出版協会、2000.12.25
    「時宗 巻の参 震星」高橋克彦著、日本放送出版協会、2001.03.30
    「時宗 巻の四 戦星」高橋克彦著、日本放送出版協会、2001.07.05
    「蒙古襲来(上)」山田智彦著、角川文庫、1991.06.10
    「蒙古襲来(中)」山田智彦著、角川文庫、1991.07.10
    「蒙古襲来(下)」山田智彦著、角川文庫、1991.08.10
    「蒙古来たる(上)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2000.09.01
    「蒙古襲来(上)」網野善彦著、小学館ライブラリー、1992.06.20
    「蒙古襲来(下)」網野善彦著、小学館ライブラリー、1992.06.20

  • 上下で1,000ページあって、 蒙古が来るのは最後の200ページかよ!
    その合戦シーンだって、結構あっさりで見せ場なし。 大ボリュームだけに、「時間を無駄した」感強し。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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