天と地と 中 (文春文庫)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167135447

作品紹介・あらすじ

越中との戦いで討死した為景に代わり守護代となった長兄・晴景だが、凡庸な器量のためか、国内に争乱が続く。宇佐美定行の許で武将としての修業を続ける景虎は、幾多の合戦で勝利し武名を挙げ、次第に兄弟の仲は悪化する。兄との戦いに勝利した景虎は、天文十八年(1549)弱冠二十歳で長尾家当主となり、越後統一を実現する。

感想・レビュー・書評

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  • 越後制覇、鬼小島弥太郎夫妻大活躍。兄の晴景の追放など。後半は旅と仏教関係が多く少しわかりにくかった部分も。

  • 感想は「下」で書く予定

  • 上杉謙信は戦の天才とよく言われていますが、単に運がよかったとか、勘とかひらめきで戦ったのでなく、徹底した現場主義と戦場での人心掌握、そして独特の信心深さからくる思い込み、さらに女を断つなどの無念無想がその理由だったんじゃないかと想像させられました。上杉謙信、憧れます。

  • レビューは上巻に

  • 上巻ですでに面白かったですが、どんどんどんどん面白くなる!
    景虎らしさを象徴するような、信心深さや貞操の潔癖さ、戦いへの情熱と欲のなさ、義を大切にする姿勢…。これらがエピソードを通じて手にとるように見えて来る、若き景虎の記録。

    景虎のキャラクターに惹かれるのはもちろんのこと、弥太郎と松江とか、玄鬼とか、晴景と藤紫、源三郎とか、一人一人のキャラクターが個性的で読んでいてずっとワクワクしていられます。下巻で最後かぁ、寂しいけど楽しみです。


  • ヤバい!めちゃくちゃ面白い!
    僕が認識してる『上杉謙信』とはキャラが全然違う。
    (まぁ、まだ『長尾景虎』だからなのかも知れないけど、、、。)
    とにかく、思わずニヤリとしてしまうような場面もあって、お堅い歴史小説じゃないのがいい♪

  • 景虎の兄、晴景の愚ばかりが目に止まる。
    真面目に健やかに成長する景虎。
    晴景に代わり、守護代に。
    そして、越後統一を果たし、名実共に国主となる。
    怠惰に耽けることなく、真面目に事を果たせば、夢は実現する。

  • 2017.8.10
    景虎が成長していく様子。
    完璧過ぎて、つまらぬこともなくはないが。
    全てが道理に適っている。

  • ついに守護職に。武田との対立や、信仰への傾倒も見えてきた。しかしまだまだ若い。下巻はいよいよ川中島だと思うので、楽しみに読みたい。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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