悪人列伝 近代篇 (文春文庫 か 2-51)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167135515

作品紹介・あらすじ

歴史というものが持っている無限の滋味を教え、日本歴史の面白さに開眼させるという役割を、この史伝は担っている。本巻では、大槻伝蔵、天一坊、田沼意次、鳥居耀蔵、高橋お伝、井上馨の六人をとりあげ、あるいは悪人の仮面を剥ぎ、あるいは悪い人の悪人たるゆえんを、精確にしかも暖かく描いている。

感想・レビュー・書評

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  • 大槻伝蔵、天一坊、田沼意次、鳥居耀藏、高橋お伝、井上馨。

    大槻伝蔵一篇中,作者認為其實所謂加賀騷動是為了栽贓大槻而捏造出來的。除了井上馨寫得比較流暢,書中寫法有些類似資料整理,較沒有那麼有趣。剛讀完警視廳草紙,高橋お伝、井上馨的藤田組(井上成立先收會社做政府生意,七年洋行時丟給藤田就改名為藤田祖)贋札事件等等,有趣度的落差讓我有些黯然,大概是最近被山風的魔力佔據到無法自拔了吧。海音寺的春秋評,帶著潔癖、剛毅的個人好惡,然而山風奇妙的是他對於歷史上的善人惡人都帶著一種發崛有趣的一面的憐愛。

  • 「悪人列伝」とあるが、史実を正すことを目的としたと著者のあとがきにあるように悪人とされてるが、実はでっちあげで排斥されたのだという「大槻伝蔵」を紹介。「田沼意次」は昔の教科書どおり賄賂の塊のようだが、山本周五郎の「栄華物語」のように別人に捉えたのもある。文章は小説として読みづらく面白みに欠ける。逆に大仰な表現がなく、筆者の誠実さを感じる。14.3.11

  • 全般的に、もう少し詳しく知りたい感じ。大槻伝蔵(加賀騒動)にしても、天一坊、鳥居耀蔵、高橋お伝にしても、もともと背景をしっていないと深く理解することが難しい気がする。他の本を読んで背景を理解してから読めばよかったかも。

  • 松永さんお目当てで。
    松永さん個人のことだけでなく、三好の一族のお話なんかも細かく書いてあって参考になりました!

  • 鎌倉などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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