いま、そこにある危機 上 (文春文庫 ク 2-9)

  • 文藝春秋
3.59
  • (14)
  • (23)
  • (42)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 295
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167136109

作品紹介・あらすじ

「大統領、大国がその気になったら何ができるか、やつらに思い知らせてやるべきです」国家安全保障問題特別補佐官の一言に大統領は気持を動かされた。アメリカ全土をむしばむ国際麻薬カルテルの魔手に対抗すべく、こうして軍とCIA、FBIをそひかに巻きこむ精鋭部隊の編成が始まった。それは宣戦布告なき戦争の幕開けだった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • パトリオットゲームにあったライアンの独り言が少なくなり、読みやすくなった。
    ドミンゴシャベスが出てきて、後々の彼の活躍を知る読み手にとっては嬉しくなる。

  • ジャックライアンが「愛国者ゲーム」でCIAに入局してから7年たらず、特別補佐官に就任している。敬愛する上司のグリーア提督は末期ガンを患っており、J.ライアンは情報副長官代行のポストを戸惑いながらも務めている。

    折りしも4年毎の大統領選挙に向けた政治的プロパガンダに「麻薬の撲滅」を掲げ、コロンビアのコカインシンジケートを掃討する作戦が大統領、国家安全保障担当補佐官とジャックを除くCIA幹部のみが知る秘密裏に展開する。

    史実的には、1980年代のコロンビア、メデリンをアジトとする世界最大のコカインシンジケート メデジンカルテルを題材にしている。

  • ジャック・ライアンの人気小説シリーズを 1994年映画化。
    このときのジャックは、CIA情報担当副長官

    いま、そこにある危機(Clear and Present Danger, 1989)

    コロンビアの麻薬組織壊滅のために送り込まれたアメリカ部隊が政治的思惑で見捨てられる。
    彼らの救出に奔走するライアン。
    1994年に『今そこにある危機』として映画化。 ハリソンフォード主演

    『ジャック・ライアン・シリーズ』

    著者 :
     ・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC 〜 トム・クランシー - Wikipedia
     トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
    軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。

  • 著者に追悼の意を込め手に取る。
    麻薬マフィアとFBI、CIAの攻防物。
    面白そうな予感はするが、外国ものが苦手なのと、人物・シーンの切り替わりに着いていけず、途中で断念。

  • Tom Clancy 5作目の著作となる巨編。Tom Clancy はレッドオクトーバーを映画で見たことがあるくらいで、あまり読んだことのない作家。英語多読ではSidney Sheldon、John Grisham と並んで入門編の最終課題に挙げられる作家だが、原著の方でも読んだことがない。

    「今そこにある危機」は、コロンビアの麻薬カルテルと非合法スレスレ(というか非合法)の手段で対決する米国 CIA、FBI、米軍の活躍を描く。まさかの裏切りに直面した潜入部隊の運命は…というような話。他作品と比べると、最新兵機の活躍の場が少ないそうだが、秘密裏に進む作戦の中で、政治、スパイ、特殊部隊が複雑に絡み合うストーリーは圧巻。

    2010年現在もメキシコでは麻薬組織と国家、警察の血みどろの闘いが続いていて、2ch のグロ画像スレは大賑わい。日本も大麻を中心に違法薬物の蔓延が顕在化しており、依然としてこの Clear and Present な問題への解はない。

  • ここ5年ほどはまってるトム・クランシーなのですが
    これは本よりも映画を先に観ていまして
    公開当時はまだ読んでませんでした。
    映画もそこそこ面白かったのですが原作であるこれは
    もっと面白く、上下巻ではありますが
    一気に読んでしまいました。
    一連のシリーズに出てくるキャラクターで
    ミスターCことジョン・クラークが個人的に好きで
    後に彼が若い頃の物語も外伝的な位置付けで
    リリースされています。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

Tom Clancy
トム・クランシー
1947年メリーランド州ボルチモア生まれ。1984年『レッド・オクトーバーを追え!』が大ベストセラーとなり、流行作家の仲間入りを果たす。同作の主人公ジャック・ライアンが活躍するシリーズのほか、『オプ・センター』シリーズや『ネットフォース』シリーズ(いずれも共著)など、数々のヒット作を生み、ゲーム制作にも乗り出した。2013年死去。

〈トム・クランシーのオプ・センター〉
謀略の砂塵(上・下)
北朝鮮急襲(上・下)
復讐の大地(上・下)
暗黒地帯(ルビ:ダーク・ゾーン)(上・下)
黙約の凍土(上・下)
ブラック・ワスプ出動指令(上・下)

「2022年 『ブラック・ワスプ出動指令(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トム・クランシーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×