日本の町 (文春文庫 ま 2-11)

  • 文藝春秋
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167138110

感想・レビュー・書評

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  • 日本の8つの都市を取り上げ、その町について丸谷才一さんと山崎正和さんが対談するという形式の本。

    二人の会話は教養に富んでいて、面白いエピソードが次から次に出てくる。いったいどれだけの知識を詰め込んでいるのだろう、この人たちは……と思うものの、ややそれについていけない感じもした。

    川本三郎さんの解説が素晴らしく、この解説を読んではじめて、ああ、なるほど確かに、と思うことがたくさんあった。
    一番納得したのは、二人が話しているのは結局のところ、彼らの”美しい町”=ユートピアのことだ、というところ。それは夢であり、夢を語ることを彼らは楽しみ、遊んでいるのだということ……

    確かに、それは楽しいはずだよなぁ、と思った。そして、私がこの本を読んでどこか、置いてけぼりをくらっているような気持ちになったのもそのせいかな、とも思った。

    • じゅんさん
      大好きな丸谷さんなのにこれは読み逃しておりました。(汗)
      うんうん、丸谷さんのお話は時に彼の膨大な教養が邪魔して(大汗)読み進めるのが辛い時...
      大好きな丸谷さんなのにこれは読み逃しておりました。(汗)
      うんうん、丸谷さんのお話は時に彼の膨大な教養が邪魔して(大汗)読み進めるのが辛い時がありますよね。お仲間がいて嬉しいです。
      解説と共に読んでみたいと思います。楽しみです。(#^.^#)
      2013/08/22
    • 抽斗さん
      >じゅんさん
      教養が深い人にはものすごく憧れもあるのですが、どこか気おくれしちゃう時もありますよね(^^;)。
      川本さんの解説は、本当に名解...
      >じゅんさん
      教養が深い人にはものすごく憧れもあるのですが、どこか気おくれしちゃう時もありますよね(^^;)。
      川本さんの解説は、本当に名解説だと思います!
      2013/08/23
  • 山崎正和と丸谷才一の対談だと、他にもっといいものはあると思う。……とはいえ、こういう話題に絞っても個性的な、しかし鋭く、そして面白い話をできるのはあっぱれという他ない。

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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