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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167138202
感想・レビュー・書評
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丸谷才一のエッセイにもそれなりの出来不出来があるのだが、この本のエッセイは粒ぞろいだ。話の面白さに堪能した。ライト兄弟の飛行機がスミソニアン博物館に寄贈される迄の騒動、呑気な話の徒然草、ネアンデルタール人についての蘊蓄、福沢諭吉がミイラになっていた(!)話、ヴォルガの舟歌より優れている最上川舟歌、男の子偏愛のギネスブック(ギネスは人名)、コナン・ドイルの画家の系譜、野球いろは歌留多など、これ以外も実に面白かった。
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2005年刊。初出は「オール讀物」03年9月号~05年1月号連載。16篇。
いつも通りのウンチクエッセイ。今回は寄り道・回り道が多い。少々くどいのもあったりする。
各エッセイ、冒頭の掴みはいつも通りの名人芸。たとえば、福澤諭吉は大男、大酒吞み、そしてその遺体がミイラになっていた(えーっ)、どうしたって先を読みたくなる(「ミイラの研究」)。コナン・ドイルとオスカー・ワイルドがロンドンで一度一緒に食事をしたことがあった(ほんとかよ)。アメリカの編集者と、ドイルは『四人の署名』、ワイルドは『ドリアン・グレイの肖像』の打ち合わせ。これが絵描きの家系ドイルの話につながってゆく(「シャーロック・ホームズの家系」)。「ボルガの舟歌」は実は舟歌ではなかった(そ、そんな)。これが「最上川舟歌」の由来の話につながってゆく(「舟歌考」)。
「自転車屋の兄弟の伝記作者」はライト兄弟ネタで、トリビア満載。「生のものと火にかけたもの」はネアンデルタール人ネタ。ちょっと的を外しているかな。
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