石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 435
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167139230

作品紹介・あらすじ

石坂泰三-第一生命、東芝社長を歴任、高度成長期に長年、経団連会長を務め、"日本の陰の総理""財界総理"と謳われた、気骨ある財界人の生涯を描いた長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 石坂泰三の伝記
    ごうかいな人間が日本にはたくさんいたなぁという感じ

  • 友人の薦めで手に取ってみた一冊。高度経済成長期の時代に経済界の重鎮として活躍した石坂氏の評伝。なかなか懐の深い多才な人物で、とても興味深く読めた。作者はおそらく石坂氏の中に理想的なリーダー像を思い描いていたように思う。

  • 安売りしてたのでなんとなく購入。石坂泰三といわれても、聞いたことなかった。しかし、今はこの本に出会えてよかったと思う。日本には時代時代にいろんな傑物がいる。彼らはとても優秀で、かつ人間味豊かで、かつ大仕事をやってのけた人間ばかりだ。

    この時代も好きだ。隠れているけど。日本の成長を牽引した人物たちはやはりすごい。

  • 近代の日本の歴史を支えてきた人の名前を知らずして、情報の少ない大昔の歴史を学ぶことも必要かもしれないが、近代の情報が多い歴史を学ぶことも必要だと思う。

    その人達が何を同学び、どう考え、判断してきたかは非常に勉強になる。

    私がちょうど生まれたとし、生まれた街で開催された、大阪万博の長を努めていた方が、こんなご高齢な方であったとは思いもよらなかった。

    いつの時代も、日々勉強を続けることが必要なのだと、身につまされる思いで、この本を読むことが出来た。

  • ページ数はそこそこありますが、文体もさくさく読めるので、おそらくほとんどの方にとっては想定よりは早く読了できると思う。
    (教養深い登場人物につき、俳句など挿入されているので、その辺は丁寧に読みたい)

    登場人物からのエピソード、強烈な発言、、、で進行していきます。
    理想論を語りつつ俗っぽさもあり、頑固親父といったところでしょうか。


    少し前の課長が主人公に似ている(あそこまで毒気はないけれど)。いい上司に恵まれたと思った。

  • この作家の他の作品も読んでみよう。

  • 弔辞というか伝記というか。割と今の世にもいるようなタイプの人な気がする。タイトル詐欺というかこのタイトルはもっと創業者系の伝記の方が似合う気がする。雇われにしろ創業にしろトップにはトップ同士の世界があり、他の登場人物が随分魅力的だった。筆者の書き方なのか、この人物の人徳なのか。 当然ながら旧態依然の話が多いと思いつつ、そうは改革もできない、未だこんな世界で生きてかなきゃいけない人々がいるんだよなと思うと悲しくもあり頼もしくもあり。 あ、あと亡き妻の話に割くパートが多いのはこの筆者だからこそと思った。

  • 万博公園には何度も行っているのに、石坂泰三の像には気づかなかった。日比谷の第一生命ビルも、今度、見に行こう。まなぶところの多い、昭和の気骨人の生涯です。

  • facebookの記事で知り購入。

    どれだけ厳しく、勤勉な人なのかと思い読み進めたが、人生に芯・筋が通っており、厳格で正義感があり、かと思えばユーモアと知性も兼ね備え、また勤勉で素直、愛情豊かな方であった。

    読み進むにつれて石坂氏の人物像に惹かれていくし、憧れ、理想像であることに確信をもった。他の石坂氏関連の本も読み、人生の教科書としたい。

  • 城山三郎が描く経済人の物語はやはり面白い。第一生命、東芝社長を歴任、経団連会長を6期12年、大阪万博会長を務めた石坂泰三。「権力に近づかぬこと、自ら権力を持たぬこと」「経済界は自主自立に徹し、自由経済の原則に則ること」「少年のように健全に成長し、立派に国際社会の仲間入りをすること」など、今聞いても納得することばかり。スタンフォード大学には「イシザカ・ルーム」があるということを、恥ずかしながら知りませんでした。また、上智大学元学長であるピタウ神父が、著者からのインタビューに対し、日本に来て良かったと思う点に「石坂泰三氏と本田宗一郎氏に出会えたこと」と答えており、これも知らなかったなあ。

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著者プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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