うまい話あり (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167139278

みんなの感想まとめ

家族経営の大切さや日本的な価値観が描かれた物語で、主人公の純粋さが際立っています。昭和30年代の背景を持つこの作品は、外資の影響を受けながらも、結局は日本の伝統的な経営スタイルが最も信頼できるというメ...

感想・レビュー・書評

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  • 実際に手元にあるのは1972年5月30日初版1973年12月1日第7刷の光文社カッパノベルス版。その後、角川文庫や文春文庫に収められたので廃刊扱いでしょう。外資のガソリンスタンドフランチャイズに振り回された挙句、やっぱり日本的な家族経営が一番、という話。昭和30年代にこういうことを書けるとは。

  • 重厚なイメージのある城山三郎だがこの作品に関しては、呆れるほど幼稚、文章も構成も展開も。
    愕然とした。最終章の春の風にはホトホト・・・世の中にうまい話など無いんですよ!城山さん

  • 83006.322

    主人公の純粋さが痛快でもあり、また鼻持ちならない感じでもある。

  • 城山三郎の経済小説のひとつ。会社の歯車になることを嫌った会社員・津秋。まわりに驚かれつつも会社を辞めた彼には”勝算”があった。米国系石油会社のGSの店長として、自分の思い通りに経営し儲けるということだ。しかし、実態はなかなか厳しい。本社からのことこまかな指示と高圧的な指導員。そんな「うまい話」なんてもともとないのだ。

    厳しい経済社会の世の中で、どのように生きるのかまざまざと考えさせれる・・・。それにしても、主人公の妻と子どもがいなくなった時はかなり心配になった。人>カネ。これは切実に思う。

  • サラリーマンが独立してガソリンスタンドの経営者へ。実直な男が奮闘しながらも、なかなか経営は上手くいかない、厳しい現実。最後はクビになりながらも他にスカウトされるという逆転劇。小説としての爽快感は最後に得られたけれど、現実にはそう上手くはいかないだろう。やはり経営をするということは小さい城であっても難しい。それにしても指導員の姿はインテージリサーチで調査員を管理する社員のようなものかもしれない。そう思うと指導員に腹を立てながらも、自分が腹を立てられているような、俺だってつらいんだといいたくなるような気分だった。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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