快楽主義の哲学 (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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レビュー : 134
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167140038

感想・レビュー・書評

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  • 消極的な幸福より、積極的な快楽を!
    …といったところでしょうか。
    数十年前の著作なので時代を感じるとこもチラホラと。

  • 古今東西の快楽主義者の著作に関する博識を駆使し、快楽主義とは何かを説いていく。

    内容に少し時代を感じるものの、読んでいて納得する部分が多々あり面白かった。

  • 日々の労働や将来への不安だけでなく、性愛の自制さえも優しくいなしてくれる一冊。人間的であれ、文化的であれ、そう洗脳されてきた私たちが、今更「動物的に生きる」なんてことはできそうもない。しかし、幸福・道徳・健全を是とする現代社会を、これほどバッサリ切ってくれる文章は痛快この上なく、まさに快楽である。

  • 人生に目的なんか無い。幸福の基準はあいまいだが、快楽の基準は明確だ。だから快楽主義をすすめたい。身も蓋もなくいうとそんな感じ。
    人と同じである必要はないけれど、世間の物差しからはずれちゃうと生きにくい世の中なんだよねぇ。。。

  • 苦痛の回避、という消極的な「幸福」ではなく、欲望の充足、という積極的な「快楽」を求めるべし、と筆者は言う。

    一見すると、明快かつ痛快。宮沢賢治を批判した部分は特に面白かった。『ソウイウモノニワタシハナリタクアリマセン!』(p46)

    だが、筆者が提示する快楽主義の理想は、俺のような凡人には眩しすぎて、フィクションにしか思えない。筆者がしきりに「こうあるべし」と奨励してくる快楽主義者になりたいとは全く思わないし、周囲にそんな人間がいたらむしろ迷惑だ。

    しかし、ただひたすら快楽を追求したいという欲望は誰もが秘めているものというのは事実だろう。だからこそ――大半の凡人が自らをもって快楽主義者を演じ切ることができないからこそ、そういった欲望を脳内で満たしてくれる文学その他の芸術作品って需要があるんじゃないかな。

  • ヴィレッジヴァンガードで購入:ずっと読みたかった本。

  • 未来的、持続的幸福を否定し、刹那的、個人的快楽を進める書。
    既存の価値観全てに疑いの目を向け、自らの本能に忠実になるよう勧める。

    たしかに快楽主義的な生き方をしている人には面白い人が多い。自分を守ろうとせず、非常に動物的である。
    しかし、全ての人がそのような生き方ができるのか。
    例えば僕にしたって、周りの人々の目などが気にかかり、自分の本能に忠実になれない時が多々ある。僕のような場合、そうすることがそうしない場合に比べてストレスにならないのだ。
    ただ澁澤龍彦さんは現在の私のような生き方は自分の可能性を狭めているという。
    僕には自分の可能性を広げる勇気がないのかもしれない。

  • 普段のエッセイに慣れていると、初心者(?)向けになっていて戸惑う。内容も内容だし。

  • ああ、いるいる、こんな人。というのが第一の感想。
    反社会的とかいう表現は安直すぎて相応しくないかもしれないけれど、社会やら道徳やらは置いておいて我が道を突き進むタイプというのでしょうか。

    くだらない小さな悩みに囚われている自分をどうにかしたくて読んだけれど、こんな人にはなれないし、別になりたくもないな、と思った。

    快楽主義そのものについては…わかったような、わからなかったような。
    著者の趣味で性快楽の章がやたら充実していた他は、とくに対したことは書かれていなかったと思う。
    解説を読む限り、この本で澁澤氏を判断するのは極めて不本意な事であるようなので、また別の作品を読んで見ましょうか。

    サブカルぶった中高生が読んだら…こじらせる子もいるかもしれない。

  • ちっとも頭に入ってこなかった…

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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