天皇と戦争責任 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1991年1月1日発売)
3.67
  • (0)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167141356

みんなの感想まとめ

天皇と戦争責任についての複雑な歴史的背景を探る内容で、特に米国や連合国の思惑がどのように日本の戦後処理に影響を与えたかが描かれています。著者は、戦争責任の追及ではなく、天皇が日本にとってどれほど重要な...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ①日本占領施策は天皇は必要?君臨すれども統治せず②参謀4タイプ③山本五十六批評

  • ・天皇の戦争責任を追求する内容ではなく、天皇と戦争責任について米国や連合国側にどのような思惑があり、どういった経緯があったかについて書かれた本。後半は寄せ集めのエッセイ集の体。
    ・経緯については非常に興味深い。世論をおさえてまで天皇を処断しなかったその政治的判断と計算には舌を巻く。一部ではかなり正確に国民の天皇観が理解されてた。
    ・後半で印象深いのは、東京裁判での処刑者7人を処刑したのがマーチン・ルーサー・キング軍曹であった、というエピソード。あと、米軍が日本兵は単独で大便をする事から便臭を忌避すると考え、便臭兵器を開発していたというエピソード。

  • 日本を無条件降伏させるためには、天皇が必要である。日本人、そしておそらくは日本軍が喜んで従う唯一の声は天皇の声である。いいかえれば、天皇は数万人の米国人の生命を救う。
    中国はヒロヒトを許すことができなかった。
    米国民のギャラップでも77%が天皇は何らか処罰されるべきだという結果がでていた。
    天皇は全日本国民の統合の象徴である。天皇を破滅させれば日本国家崩壊するであろう。とアメリカは考えていた。
    アメリカ人一般の人たちは、ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニと天皇を同等に考えていた。

    陸軍の戦闘単位は結局は個々の兵士だが、海軍は軍艦である。ということは陸軍では統一行動を取ることが難しく、死期間は常に指揮下部隊の統率に努力せねばならなかったが、海軍は少なくとも一艘にまとまっているから統一行動を取りやすく、独断はできなかった。
    世界的にも陸軍と海軍がうまくいっているところはない。
    海軍は英国海軍に範を求めた。そして本来なら海軍も政治性を学ぶはずだった。英国は陸軍よりも海軍にすがって、その国際的地位を築き、歴史と政治のすみずみまで海軍の香がしがみついている。いわば政治が海軍性を帯びているような国柄である。日本軍は英国から学んだの技術ばかりで政治を学ばなかった。

    ヒトラーの「わが闘争」は、聖書につぐベストセラーだった。

全3件中 1 - 3件を表示

児島襄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×