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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167141660
みんなの感想まとめ
暗く陰鬱な印象を与える物語が展開される中で、登場人物たちがそれぞれの葛藤を乗り越え、一歩踏み出そうとする姿に心を打たれます。6編から成るこの作品は、武士の世間に生きる人々の矜持や愛を描きつつ、時代の厳...
感想・レビュー・書評
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乙川さんのお話は、必ずしもハッピーエンドではなく、どちらかというと暗くて陰鬱な印象を与えられるものもあります。でも読み終わってみるとどの話も気持ちに区切りをつけて一歩踏み出そうとしているのが救いです。一つ読むたびにどうしても時代に反発を感じてずにはいられず、読んでいて辛く投げ出したくもなりました。そんな思いをしながら読み終わった6編。好みは読後の優しい「悪名」その後を信じたい「冬の華」。でも一番印象的だったのは「笹の雪」のどうしようもない情けなさだったりします。
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武士の世間のなかで常識にしたがって懸命に生きる人たちの話かな。そういう世間だから仕方ないのかなあと思いながら読んだ。
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「逍遥の季節」に続いて二冊めの乙川さんの本。
こちらは前作のようにはするする読み進められず、
しかも昼休憩中に少しずつだったため、途切れ途切れ
な感じの受けとりかたになってしまった。
武家の話となると、すっとアタマに入ってこず、
難儀した。
でも乙川さんの流れるような澄んだ文体は心地よく、
私には難しく感じられたものの味わいはよかった。 -
2012.10.13(土)。定価¥562。
2012.11.17(土)。 -
「花映る」「男の縁」「悪名」「笹の雪」「面影」「冬の華」の6短編集。どれも与えられたそれぞれの道の中でけなげに生きてく人たちの話。
主人公たちは不幸を背負っている。それを本人は「小説を書こうとするとき、人間の苦悩なしに物語を書いても意味がないと思ってしまうタイプ」「それが物語の暗さにつながってしまいます。しかし、暗いからこそ明かりが見えるということもある」と述べているという。
凛として飾りのない清冽な文章、切なすぎて続けては読めないが、軽やかな小説や単純化された主人公物を読んだ後は、乙川作品や葉室作品を読みたくなる。
苦境の淵でもけなげに咲く「冬の華」
「わたし、死んだら雪になります。父や母にそっと触れられるから。」 -
底辺を生きる人々を描いた6作品の短編集。
個人的には『悪名』が印象に残る。座敷から見える蝋梅の場面は、目に浮かぶよう。短編ならではの幕引きが気になるところもあるが、読後感は心地よい。
派手さもなく、しっとりと話がすすんでいく。
ゆったりしてるが、心に染み渡る。時代小説とは、かくあるべきとうならせる作風は極上だ。まるで山本 周五郎の生き写しのよう。 -
乙川優三郎の短篇集。
最初のニ編、なんとなく藤沢周平を思い出させる筋書きなのだが、武士の悲哀を書きながらも最後にほっとさせるような予感を醸し出すところは乙川の真骨頂か。
三編目も最後がいい。
これは珍しく余韻だけでなく、ストレートにいい終わり方なんだけど、読んでる方もほっとする。
四篇目、これは少々暗い雰囲気で終わる短編。
・・・
んー、短篇集の読書録は書くのが難しい。
少し詳しく書こうとすると筋書きなぞりになってしまうし、かと言って凝縮された文章からうまく感想をまとめげるには、それなりの文章力を要求されるし。
でも、この作家、気に入りました。 -
花映る/男の縁/悪名/笹の雪/面影/冬の華の6編。
2011年から2012年への年越しの読了本です。
実はこの本、手にすべきかどうか迷っていました。
最近の乙川さんは、時代物と言っても、私の好まないドロドロした恋愛ものばかりになっていたので。
しかし、これは基本武家もの。男女の愛も出て来ますが、武家ものらしい矜持の上に立ったもの。いや、久しぶりに私の好きな乙川さんの世界でした。読ませてもらいました。
「悪名」は山本周五郎の痛快ものを思わせる、いままでの乙川さんには無い雰囲気の作品でした。 -
・花映る
・男の縁
・悪名
・笹の雪
・面影
・冬の華
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