鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142025

感想・レビュー・書評

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  • 兎忠の惚れっぽさと手の早さには参った。
    嫌な事件の合間に兎忠の巻き起こす事件が挟まれていたりして、緩急ついていて飽きることなかったです。
    平蔵の体調がすぐれなくて心配。でもまだまだ続くシリーズだから大丈夫なのは、わかってるはずなんだけど、身体に気をつけてくださいね。

  • 鬼平です!基本短編集なので時間のない時でもさらっと読めてお手軽です。が、面白いので引き込まれたら途中で辞められなくなるかもしれません。

  • 継父遺品

  • この巻では火付盗賊改方を解任された長谷川平蔵が、京参りに行くのが中心のはなしです。が、自分的には覚醒前の遊び人の息子・長谷川辰蔵がちょこっと出てくるのが好きだ。

  • コンパクトにまとめられた一つ一つの話が、劇の台本を読んでいるように読みやすい簡潔な言葉で綴られていてスラスラ読めた。
    1巻よりも事件簿色が強い印象。難敵・妖盗葵小僧が現れる話が異色で、万死に値するとは彼のことだろう。
    盗賊や密偵、同心であったりする各話の主人公にまつわる人間ドラマでありながら、要所を締める平蔵のセリフがかっこいい。話を通して江戸の地理や当時の生活をうかがい知れるのも面白かった。

  • 兎忠こと木村忠吾へ平蔵が言う。
    「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ。」

    沁みる・・・。

    取調べで、いままで犯した女の名をしゃべる妖盗葵小僧へ平蔵が言う。
    「お前はなあ、今夜、死ぬのだ」

    痺れる・・・。

  • 吉右衛門主演のドラマはまだで、この頃は再放送で見た萬屋錦之介のイメージで読んでいました。

  • おもしろい。次から次へとページをめくってしまう。

  • 雪が降っている寺(寛永寺かな? 提灯が掛かっているから浅草寺か?)がカバーなんだが,やっぱりNo Image だった。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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