鬼平犯科帳 3 (文春文庫 い-4-3)

  • 文藝春秋 (1975年1月1日発売)
4.14
  • (27)
  • (19)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 286
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167142032

みんなの感想まとめ

人情と緊迫感が交錯する時代劇が描かれています。主人公の鬼平は、火付盗賊改方を解任され、京都へ旅行するものの、事件や盗賊に巻き込まれ、再びその手腕を発揮することになります。物語は、彼の若き日の思い出や、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ああ…もう、たまらぬ。まったくもって…これは、たまらぬ…」
    こころよくて、たまらぬのである。
    長谷川平蔵の、いかにも感に耐えずといった嘆声なのだ。
      ……で始まる「鬼平犯科帳」三冊目。

    エロ場面じゃないんです。鬼平は指圧師に指圧してもらって嘆息してるんだけど、…いやいや、絶対エロと誤認させようとしてるでしょ(笑)。エロ誤認で読者を惹き付ける手法を池波正太郎が使うとは(笑)

    ★★★
    鬼平を嘆息させる指圧師、中村宗仙は泥棒の大親分に金を送り続ける。
    どうしても親分の女と一緒になりたいのだ…。
     /「麻布ねずみ坂」

    突然江戸における火付盗賊改方を解任された鬼平。とはいっても長年働きづめの鬼平へ休暇を与えたようなもので、しばらくしたら再任は決まってる。
    まあこれを機会にと、若い頃を過ごし、父の墓のある京都へ旅行に出ることにする。
    同行させるはお騒がせの同心、うさぎの忠吾。
    しかし事件と盗賊は鬼平をほうっておきはしない。
    道中若い男女を引っ立てる無頼者の集団に出くわす。
     /「盗法秘伝」

    鬼平に同行する忠吾は凄まじい色気の女に骨抜きにされる。
    その女を見た鬼平は驚く。まさに自分が若い頃に夢中になり道を踏み外しそうになった女だったのだ…。
     /「艶婦の毒」

    昏い夕闇の道、鬼平に助けを求めてすがりついてきた娘、それを追ってくる男、鬼平に恨みを持つ盗賊一味の生き残り。
     /「兇剣」 

    鬼平の朋友、岸井左馬之助は、鬼平との旅の途中幼友達に巡り合う。
    子供の頃の思い出。
    しかしその相手は盗人の人殺しになっていた。
    鬼平は左馬之助に知られぬよう事件を解決させようとする。
     /「駿州・宇津谷峠」

    鬼平留守中の江戸屋敷。女房久栄を呼び出すヤクザもの。
    彼は若き日の久栄の身持ちを崩させた男だった。
    今は盗賊改めの女房として家を取り仕切る久栄は昔の男との対峙に向かう。
     /「むかしの男」
    ★★★

    • mkt99さん
      淳水堂さん、こんにちわ!(^o^)/

      自分はマッサージ好きなので、自分も初めてこの描写を読んだ時に、ぜひとも中村宗仙に指圧してもらいた...
      淳水堂さん、こんにちわ!(^o^)/

      自分はマッサージ好きなので、自分も初めてこの描写を読んだ時に、ぜひとも中村宗仙に指圧してもらいたいものだと思ったものでした。(笑)
      2017/01/23
    • 淳水堂さん
      mkt99さんこんにちは(^o^)

      私も肩凝り腰痛が激しいので(*_*)ぜひ宗仙先生に懸かりたい!
      …この描写で「池波先生なにやって...
      mkt99さんこんにちは(^o^)

      私も肩凝り腰痛が激しいので(*_*)ぜひ宗仙先生に懸かりたい!
      …この描写で「池波先生なにやってるんですか(笑)」と思ったのは私だけではないはず…。
      2017/01/24
  • 京への旅の途中、老盗善八に見込まれて盗みの手助けをした平蔵。平蔵の案外楽しんでいる様子と鬼の平蔵と知った後の善八の仰天さを想像したら、ぷっと笑ってしまいました。
    またまた忠吾が女にうつつを抜かして、それが毎度の大騒動となったのはやっぱり面白いです。そして、この京への旅でもハラハラドキドキする平蔵の大活躍。その平蔵の危機一髪にヒーローのように現れた左馬。この左馬にとって大切な友との再会が実は辛いものであったことを平蔵が左馬には伝えることなく、ただ彼の肩へもたれかかり歩く平蔵の優しさにじーんときて。ラストに久栄の強さと平蔵との絆に羨ましく。一気に読み終わりました。

  • 白子屋菊右衛門初登場。
    一度、火盗改を解任された平蔵が、京都へ父の墓参りついでの観光をした際、色んな盗賊やら無頼やら香具師の元締めやらと関わって命を狙われる話など。
    妻の久栄の「むかしの男」なども登場して、なかなかにエポックメイキングな巻。

  • 文句なし、池波正太郎の鬼平犯科帳。文字で泣ける人情時代劇。是非時間のある方は読んでみて下さい。合わせて中村吉右衛門のドラマもどうぞ。

  • 火付盗賊改方を一時解任され、京都へ旅に出た平蔵だが、行く先々で事件に巻き込まれる。留守を預かる妻・久栄のもとにも曰く付きの男が現れ…。
    ***
    平蔵の身にシリーズ最大といってもいいぐらいの危険が及んだ「兇剣」は本当にハラハラした。今巻では木村忠吾が大活躍。平蔵の行き届いた気遣いに度々感心・感動。
    作者による長谷川平蔵の人物紹介、「あとがきに代えて」収録。

  • ” 駿州・宇津谷峠”が、俄然好みであります。男の友情を捕物帳話にさりげなく絡めて描かれており、そして最後の兔の木村忠吾の描写が物語を締め、余韻をいつまでも胸に響かせてくれる。自分の二人の親友を思い起こさせるお話でした。

  • 駿州・宇津谷峠で左馬之助が平蔵をいたわって峠をおりていくシーン、じわりとくる。。。

  • 今の文庫に比べると活字が小さいです。

  • おもしろい。

  • 鬼平が役を解かれて京都を往復する間に出会う事件。木村忠吾が供。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池波正太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×