- 文藝春秋 (1981年7月10日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167142254
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みんなの感想まとめ
幕末から維新、さらには西南戦争という激動の時代を背景に、人々の息吹を感じさせる物語が展開します。主人公の杉虎之助は、語り手としての立場から西郷や桐野の魅力を引き出し、彼らの人間力や情熱が現代にも通じる...
感想・レビュー・書評
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想定外の第3巻であったが、とても楽しめた。主人公の活躍するのではなく、語り部の立場になり、西郷や桐野のことが示され、そのまま現代につながっていく展開が面白かった。江戸時代人の血の熱さと人間力は見習う物がある。
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なかなか面白かった。幕末を描いた作品は何故か年末の読書に相応しい気がしますね
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「人間(ひと)に、昔も今もあるものか。」
何年振りで会い、立派な身なりになった男に「わたしにとって、お前さんは昔のままだ。」とことなげに言える女性の強さ。
幕末から明治への世の中を舞台に、主人公の杉虎之助の生涯を描きながら、維新史の断面を描く物語の2巻目。
謎の剣士・池本茂兵衛に弟子入りし、諸国漫遊の旅に出て、すっかりたくましくなった主人公に茂兵衛は礼子という女を彦根まで送ってほしいと頼まれる。薩摩の者に襲われながらも、礼子を彦根に送り届けた虎之助は、幕府隠密かもしれない茂兵衛や礼子の任務に関わったことで、幕末の動乱に巻き込まれていく。 -
主人公の杉虎之助が、結局なんだったのかなぁって思ってしまいました。
あまり好きになれなくて。
個人的な好みの問題ですね。。
しかし最終巻にきて、中村半次郎=桐野利秋がかっこ良過ぎました!!
それまでは、伊庭先生に恋しっぱなし。
虎之助もそうなのですが、池波先生の描く男はまさに「粋」です。 -
作者の池波氏が「もっとも愛着のふかい長篇小説」と書いた全3巻の幕末、維新を描いた作品。小説であるので主人公の「杉虎之助」は架空の人物ではあるが、池波氏はモデルは3人ほどいてその3人を融合して描いたと言っている。遊撃隊の伊庭八郎、薩摩の中村半次郎(桐野利秋)、西郷隆盛らとの交わりを語る池波幕末ものの集大成。
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いやはや。
この物語の醍醐味は、幕末から 維新
そして 西南戦争 という めまぐるしい時代の
人々の息吹を 感じさせる 作品だ。
杉虎之助が 主人公であるが、
それに伴走者のように 中村半次郎 そして 桐野利秋が
魅力的であった。それを振り回す お秀が なんとも痛快だ。
桐野利秋が ひげを落としたり、『はぁい』というのが、
実にいい。
その男が ほれるのが 西郷隆盛。
(三)になって、やっと真打が登場した。
大局をみる。天命を受け入れる。
時代の中で 本質を見ようとする 西郷隆盛。
負け戦に 堂々と 出陣していく。
(一)(二)までは、虎之助が大きく見えたが
(三)となって、人が好きな 虎之助 という感じで
時代の中に溶け込んでいった。
その男 というのは 西郷隆盛 だったような気がする。 -
2011/10/14完讀
這本書描寫進入明治時代,杉虎之助成為剃頭店的老闆。他終於發現殺害師傅的仇人正是桐野利秋(中村半次郎),但因為太喜歡桐野和西郷,他追隨了這兩人見證了西南戰爭…
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這三本書就如解說所述,彷彿是池波闡述他對江戶人的觀點、對明治維新的觀點,甚至是人生觀的書。雖然劇情本身並沒有太特殊之處,但那對話實在令人想一讀再讀。好棒的書阿!
可惜因為讀書館借的,沒有邊讀邊畫線,沒辦法把之前看到很棒的句子再抄下來,所以把解說裡引用的一些重要的句子抄下來。
「世の中が、いかに変わろうとも、人間の在り方に変わりがない」「お前は、時世のながれが、いかに激しく変わろうとも、なおさらに変わらぬ人として生きてもらいたい。」
「人間、昔も今もあるものか」
描寫八郎和虎之助的情分,不囉唆也不見外:「江戸の者は、諸事さっぱりしてもらいたいな」
「日本人というのは、虎之助。白と黒の区別があっても、その間の色合いがない。白でなければ黒、黒でなければ白と、きめつけずにはいられないところがある。しかしな虎之助。人の世の中というものは、そのように、はっきりと何事も割り切れるものではないのだよ。何千人、何万人もの人々、みなそれぞれに暮らしも違い、こころも体もちがう人々を、白と黒の、たった兩色で割り切ろうとしてはいけない。その間にある、さまざまな色合いによって、暮らしのことも考えねばならぬし、男女の間のことも、親子のことも考えねばならぬ。ましてや、天下をおさめる政治なら尚更にそうなのだよ」(解說者用賣春防止法的施行卻無法防止性氾濫來舉例)
「男は女で決まり、女は男で決まる」
「いかに文明開化の世がやってこようという時でも、人の心なぞというものは愛憎のおもいから一歩も抜け出すことができるものじゃあございません。愛憎のおもいというものがわいてこぬ人は、もう人間じゃあない。そう考えますね。喜びも憎しみも、そして悲しみも、みんな上の空というやつ。こういう人間は、どうも私どもにはびったりとまいりません。」(解說者說,江戶人和現在日本人最大的不同,在池波作品中可以說是「江戸では、男も女も、愛するにつけ、憎むにつけ、ひたすら激しく純粹である。ほどほどのところで自分をごまかしてしまうことがない」現代人的不感症、戴著面具的冷血作風,是不會有ロマン的。最可怕的是很多人卻把這些當作理所當然。「愛憎のおもいが激しければこそ、おのずからそこに人への思いやりというものが生まれ、こまやかな心遣いというものがはたらく。」
(330page) -
江戸の剣士も時代が明治となればもう刀でどうこうという話ではない。したがって剣士杉寅之助はすっかり時代ウォチャーとなる。西郷隆盛の最後で完全に江戸は終わったという事か。間それはそれとして、池波小説の中ではたまたま出てくる料理が実に美味しそう。今回も焼豚の汁で味付けした焼き飯が登場。美味しそう。
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ちょっと長かったけど読み終えることができました。江戸末期、体が弱く家庭内でも不遇だった少年が、倒幕を謀る勢力を探る密偵として働く男と出会いその弟子として新たな人生を歩み始める。剣術を磨き男を磨き弱弱しかった主人公はいつのまにか立派な剣客となるが、師匠は自分の仕事については詳しく教えることはなかった。主人公が育っていく様を描く前半、江戸末期の騒乱や新たな出会いを描く中盤、最後は大政奉還後の混乱を西郷隆盛を登場させて描いています。日本史がとても苦手なのですが、非常にわかりやすく史実とフィクションを絡ませていて面白かったです。
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94年21刷本
著者プロフィール
池波正太郎の作品
