夜明けの星 (文春文庫 い-4-31)

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  • 文藝春秋 (1983年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167142315

みんなの感想まとめ

人情物としての魅力が際立つ作品で、時代劇ならではの因果応報や一期一会のテーマが巧みに描かれています。主人公の男と少女の人生が交錯する様子は、運命的な要素を感じさせつつも、暗い印象を与えずに最後まで楽し...

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの池波正太郎でした。
    やっぱり気楽に楽しめますね。

    私が本好きになったのは、この池波正太郎と山崎豊子が面白かったってのが大きいです。
    池波正太郎の鬼平や剣客商売、仕掛け人シリーズはすべて読みましたし、山崎豊子もほとんど読んでると思います。

    で、この本は昔買った本で、鬼平や剣客等はごっそりブックオフで買い取ってもらいましたが、たまたま本棚の隅っこに隠れていたのが発掘されたので(今読んでる藤田宜永なんかもそう)、改めて読み直してる次第です。

    池波正太郎原作のテレビドラマは沢山ありますが、私はほとんど時代劇は見ません。
    小さいころ、おばーちゃんが見ていたので一緒にチラ見はしてましたが、なんにも面白いとは思いませんでしたが、小説は全然違います。
    テレビドラマなんかよりも本の方が面白い。
    ま、好き好きでしょうが。

    時代劇の人情物はイイですね。

  • 両親を失うことになった不幸な少女・お道が逞しく人生を切り開いていく一方で、暗殺者・堀辰蔵の不幸な人生。二人の運命の糸のもつれ合い、次の出会いがどうなるのか。分かっている立場からはハラハラドキドキ。しかし、二人のすれ違う瞬間はいずれも仄々して救いである。もし堀の正体が分ったら、お道はどうするだろうかと考えながら読むことが楽しい。そして感動の末尾。堀の死への旅立ちが美しい。堀が過去に犯した罪は果たして精算されるのか、疑問なしとは言えないが。

  • 因果応報といいますか、なんというか
    タイミングとか一期一会とかそのへんが
    全部つまったような作品かなーと。
    池波先生さすがです。と言いたいくらい、さらさら読める内容。
    ひょんなことから裏の家業で生きることになった男と
    その男に親や仕えた人を殺された少女の生涯がバラバラに描かれてるけど
    ちゃんと接点がその後の人生で沢山あって。
    でもまぁ互いにいろんなことがあるわけですわ。
    ちょっと鬼平とか仕掛人とかの要素もありつつ?なのかなと思いきや
    暗い感じも特になく、ラストも嫌な気が全くしない
    最後まで楽しめる感じ。

  • どこかで読んだことのある話だったので、っていうか1回読んだのか?というのがわからなくなるくらい、最近では池波正太郎にはまっていたので、既視感だらけ。しかし面白かったです。この人の女のありようはほんとになぞだなあ、と思うし男の人のありようもなぞだなあとおもうけれどとにかく「女」「男」というところにあまり区別がないのが好きだな~。誰が主人公になっても、誰が脇役でも誰についてもきちんと考えられていて誰しもドラマがある、と思わされている。

  • ついに、池波正太郎先生はじめました

    この後短編も読み出したのですが、意外
    にも、救われないモノガタリを書く人?

    今回は、ひょんな事件で人生が変わる
    その後を淡々と描くのであるが、時折
    描かれる二つの人生が・・・
    皮肉でもなく運命でもなく重なる事に

    読み応えあるけど、押さえて☆3つね

  • 上海へ行く飛行機の中で読みました。
    読み始めた時には二人の運命がこうも絡み合っていくとは予想外でした。まるで大河ドラマのよう。
    あっという間の3時間でした。

  • 『完本』(23)で読みました。剣客/仕掛け/奇縁

  • 他愛もない事から煙管師を惨殺してしまった、父の敵を討つべしとしていた、堀辰蔵。
    その殺された煙管師の娘であった、お道。
    この二人の波乱に富んだ生涯を、それぞれの視点から読み進めていく作品である。

    煙管師を斬り捨てた事を後悔していた辰蔵は、不意に出会った三井覚兵衛に誘われ裏稼業をつとめ始め、お道は厳しいと言われる若松屋お徳への奉公をするようになってから徐々に生き方が変わっていき…。


    まったく別の視点から物語は進んでいくのだが、時折悪戯に絡んでいく二人の人生の様子は見ていてとても面白い。
    特にお道の何にも負けんとする姿勢と生き方は、我々が見習わなければならない部分であると思った。

  • 96年22刷本

  • 何とも言い難い、胸を占め付けられるような結末です。
    内容が少し複雑です。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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