新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫) (文春文庫 い 4-57)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142582

作品紹介・あらすじ

「つくづくとばかばかしく思うのだよ」なれど「このお役目が、おれの性にぴたりはまっている」のである。だから火盗改方の長官・長谷川平蔵は、疲れにもめげず今日もまた出動する。作者もいよいよ脂の乗った「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「大川の隠居」「盗賊人相書」「のっその医者」の七篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「狐火」ではおまさの恋愛が描かれていて楽しかった☆
    「大川の隠居」では体調を崩している平蔵を見ることができ、
    その上ちょっといたずら心で楽しんでいるところがおもしろかった(^-^)b

  • 2020.8.17 読了

    同じ人を見ても、
    『これは怪しい』とわかる長谷川平蔵。

    部下の同心の人たちも 決して
    ダメな人じゃないのに。

    恐れ入り。。。

    カッコよすぎです!長谷川平蔵!

  • 鬼平犯科帳 (6)

    風邪をこじらせて寝込んでいた時に、寝間に忍びこまれ、父上の形見の煙管を盗まれてしまった鬼平さん。(「大川の隠居」)
    とにかく、働きすぎなのですね。
    鬼平さん曰く「この御役目が、おれの性にぴたりはまっている」ので「・・なればこそやめられぬ」のだそうです。
    身を粉にして激務に励むのは大したものですが、くれぐれもご自愛してほしいと思った次第です。

  • おまささんは報われたのだろうか。

    盗人と鬼平さんはライバルともいえる間柄。
    敵同士でありながら、最も近いとも言える。
    普通のライバル関係と違うのは、鬼平さんは一人だけど、盗人は山ほどいるってことね。
    だから鬼平さんは、盗人から味方を引き込んでいく。
    盗人でありながら、盗人を捨て、それを捕まえる役回りを担う人たちを作って行く。

  • 久しぶりの平蔵。火付盗賊改方の一員になった気持ち。

  • 「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」など七編収録。
    作者の池波氏もいよいよ脂の乗った筆運びで描きまくる。

  • 今回も面白くスイスイ読めましたぁー。

    最初の章『礼金二百両』って章から、もう平蔵様にメロメロです。
    礼金を子分たちのために全部差し出すなんて、私にはできない。しかも、平蔵さまの言った言葉が
    「おぬしが、おれの苦労を察してくれれば、それでいいということさ。だれにも、言うなよ」
    ひゃーーー! もう、鼻血出しそうになったぁ。
    さすが、平蔵様だなー。

    そして、もう一つ好きな章は『大川の隠居』
    これは、ちょっとした心理ゲームのような駆け引き合戦で面白かった。
    さすが、平蔵様は頭もよく上手なのだなー。と感心してしまった。最後のシーンは、思わず吹き出して読んでしまった。
    やたらと成敗するのではなく、ちょっとした遊び心で相手を負かす。なんて粋なんだろうか。

    今回は大掛かりな事件はなかったけど、それでも面白かったです。

  • 【礼金二百両】佐嶋メイン誘拐事件
    【猫じゃらしの女】伊三次メイン
    【剣客】沢田小平次メイン
    【狐火】おまさメインあまりに短い新婚生活
    【大川の隠居】煙管とか印籠とか盗む話
    【盗賊人相書】犯人の絵を描かせたら・・・
    【のっそり医者】敵とかそういう話

  • ※2006.5.23読書開始
     2006.5.30読了(2回目と思われる)
     売却済み

  • テレビドラマ化された小品ばかり。
    悪くはない。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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