新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 535
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142612

作品紹介・あらすじ

おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、平蔵の粋なはからいで夫婦となった。実はおまさは、少女の頃から平蔵にひそかな想いを寄せていた。平蔵もそれを知らぬわけはないのだが…苦労人鬼平の面目躍如たる「鯉肝のお里」ほか、「雨引の文五郎」「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草鳥越橋」「白い粉」「狐雨」の七篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • 今回収録されている話は、
    「雨引の文五郎」、「鯉肝のお里」、「泥亀」、「本門寺暮雪」、
    「浅草・鳥越橋」、「白い粉」、「狐雨」の七篇。
    「本門寺暮雪」では凄腕の刺客が登場する。丹波哲郎主演の『鬼平犯科帳』では、それこそ作中の刺客を表現する「凄い奴」というタイトルに変更されていた。
    「血闘」の時なども読んでいて思ったが、長谷川平蔵は決してスーパーマンではない。確かに剣の腕は素晴らしいのだが、だからといって10人以上を相手に、ズバズバ斬っていけるわけではない。そういうところが、よりリアルに感じる。
    「浅草・鳥越橋」はなんとなく話が途中で終わっているような気がしてしまう。捕り物があったわけではないからか。…しかし、この話、読んでいるうちに定七がもしかしたら男色なのかもしれないと考えてしまう。仁助のことが…なんて。
    「狐雨」はまるで古典落語のような話。狐憑というのは、もしかしたら今でもあるのかもしれない。顔の表情が大きく変わるという。しかし、このような不思議な話でも、『鬼平犯科帳』の一篇に加えられているのは実に面白く、興味深い。

  • あいかわらずおもしろい。
    個人的にはおまさと五郎蔵の結婚がうれしかった♪

  • 本門寺暮雪で鬼平を助けた柴犬のクマ。狐雨での天日狐など、人間だけでなく、動物からも目が離せない。

  • 雨引の文五郎
    鯉肝のお里
    泥亀(すっぽん)
    本門寺暮雪
    浅草・鳥越橋
    白い粉
    狐雨

    「鯉肝のお里」おまささんには今度こそ幸せになってほしい。
    「本門寺暮雪」柴犬の恩返し。

  • おまささんは幸せになれるかしら。

    密偵になった元盗賊にはいろんな世話を焼くのに、泳がせた盗賊の命がどうなろうと知ったことではないというのは、流石盗賊改という感じ。

  • 鬼平シリーズは、出勤のバスの中で読むのにちょうど良くて重宝している。
    「鯉肝のお里」前巻の左馬之助に続き、おまささんと五郎蔵が夫婦に。鬼平犯科帳寿ラッシュである。おまささんの気持ちを知りながらも、鬼平さんはこいつならって五郎蔵さんをおまささんに添わせたんだろうな。
    「本門寺暮雪」凄い奴との死闘。平蔵のピンチを救った柴犬のクマが平蔵家の子に。クマ可愛い。忠吾より有能かも??
    「狐雨」はまさかの妖怪話という変化球。
    今回も面白かった。

  • 本巻のクライマックスは「本門寺暮雪」だろうな。平蔵間一髪のところを柴犬が活路を開くなんて洒落ている。でも「狐雨」が心に残ったかな。盗賊からの情報と賄賂で身を立てる同心の末路が『狐憑き』として描かれている。陰と陽、狂気と正気、そして闇に潜む得体の知れない何かと隣り合わせの江戸の暮らしが見えたような感じがした。

  • 人情話にますます研きがかかる。安定の読みごたえ。

  • 鬼平犯科帳 9巻。
    今回は、おまさと、五郎蔵が結婚をした。
    平蔵さんの思う壺だったようだが、2人が幸せそうなのを後の章で読めて、嬉しくなった。

    昔に世話になったものへの恩は忘れない。という平蔵さんとカブるクマの登場。
    凄い人に立ち向かったクマに、感謝。
    よかった。。平蔵さんが無事で!

    そして、まさかのオカルト!
    まさか、キツネが出てくるとは思わなかった。。
    でも、面白かったから、良いけど。

  • 足を洗って以後20余年、煙管作りに打ち込んで、今その出来は名人芸の域に達する元盗人。捕えるよりも生きさせて、よい煙管を作り続けたほうが世の中こころ豊かになるではないか――。
    はたまた密偵のおまさ。少女のころから平蔵に想いを寄せていた。平蔵もそれを知らないわけではない、知っているからこそ、彼女の幸せを願っている。
    「雨引の文五郎」「鯉肝のお里」「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草・鳥越橋」「白い粉」「狐雨」……苦労人だが、だからこそ洒脱な鬼平の差配が光る第9巻。

    『狐雨』ではまさかの狐の霊がぶっちゃけた話を証言として採用!(笑)で部下の疑惑の真相解明。
    さすがの鬼平親分も狐の祟りには腰が引けがちで、意外な一面を発見した。

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著者プロフィール

1923年東京浅草生まれ。60年「錯乱」で直木賞受賞。77年「鬼兵犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」の三シリーズで吉川英治文学賞を受賞した。90年没。

「2017年 『西郷隆盛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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