鬼平犯科帳 十 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2000年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167142629

作品紹介・あらすじ

相模の彦十の様子がこのごろ何となくおかしい。むかしとった杵柄というやつかもしれぬ。いまはお上の御用ではたらく身ながら、人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。鬼の平蔵、自分でさえ、妻を捨てお上の御用を捨て、岡場所の女と駆け落ちをするかも知れぬ、という。彦十をみはる平蔵、密偵たちの活躍を描く「むかしなじみ」他、「犬神の権三」「蛙の長助」「追跡」「五月雨坊主」「消えた男」「お熊と茂平」の七篇を収録。

みんなの感想まとめ

人間の内面に潜む葛藤や人間関係の複雑さを描いた短編集で、密偵たちの活躍と共に、過去のエピソードが色濃く反映されています。「むかしなじみ」では、密偵・彦十が昔の知り合いに心を揺さぶられ、仲間たちの絆が試...

感想・レビュー・書評

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  • 鬼平犯科帳 (10)

    密偵・彦十さんが昔の知り合いにほだされそうになる「むかしなじみ」。
    キレ者与力・佐嶋さんの過去の部下が登場する「消えた男」。
    この“過去エピソード系”二篇をはじめ、今回も安定のラインナップです。
    異色だったのが狂人剣客が登場する「追跡」。鬼平さんが頭のおかしい剣客に追い回されて、リアルに困るという、シュールな仕上がりとなっております。
    「お熊と茂平」は、あの毒舌・お熊婆さんが大活躍し、鬼平さんの仲間に加わる事に。今後のお熊さんの活躍が楽しみです。

  • ぽつぽつ読んでいる鬼平シリーズももう10冊目。
    「犬神の権三」鬼平が見込んで密偵に加えた雨引きの文五郎の裏切り。義理人情に駆られ、捕らえられた元盗賊仲間を脱獄させた文五郎だが…何ともやりきれない結末だった。
    「鬼の平蔵」が「本所の銕」に戻る瞬間が好き。おまささんとおしげさんの百合シーン(?)もあったりで、鬼平犯科帳に死角なし。
    「むかしなじみ」も同じようなストーリーで、彦十お前もか…!となったけど、こちらは密偵たちが一丸となり、未遂に終わる。よかった。
    「消えた男」生真面目な佐嶋のキャラが良い。高松繁太郎も鬼平という理想の上司の元で密偵として腕を振るってくれることを期待したのにあっさり殺されてしまい、残念。
    「お熊と茂平」お熊ばあさんが なかまに くわわった!
    今後の活躍を期待しております。

  • 「犬神の権三」は何だか切なかった(´・ω・`)
    「むかしなじみ」は平蔵の優しさはもちろん
    まわりのみんなも、すごくステキな仲間だなと思った☆

  • 読めば読むほどにレギュラー陣の人となりを知るようになり、平蔵が彼らの性格を理解しながらチームとして上手く機能させている様子が分かるようになってくる。
    そういった意味では基本的には短編集という形式を取りながらも、長編として楽しめます。
    今回は最後のお熊婆さんが良かった。

  • 何と、あの笹やのお熊婆ぁが
    盗賊改方の密偵に!?
    まさかの展開となる『お熊と茂平』など
    珠玉の七篇を収録

  • 「犬神の権三」文五郎退場。
    「蛙の長助」元盗賊借金取り
    「追跡」狂人に刃物
    「五月雨坊主」忠吾危なかった
    「むかしなじみ」彦十危なかった
    「消えた男」不憫な元同心
    「お熊と茂平」お熊、密偵にな

  • 密偵たちの活躍半端ない。ほとんど鬼平と密偵で解決しているような。同じぐらい盗賊も出てくる。

  • 鬼平犯科帳シリーズは、「〇〇の〇〇」と、盗人や密偵がやたら多く出てくる感じがします。ちょっと食傷気味w。「鬼平犯科帳 10」、2000.7発行、7話。第2話の蛙の長助と第7話のお熊がお気に入りです。

  • 2021.1.8 読了


    部下が平蔵を信頼してるのが、伝わってくる。
    ほんと カッコええ!長谷川平蔵!

    お熊婆ぁの話もよかった!



  • 平富は、川魚料理で知られている。先ず、そぎとった鯉の皮の酢の物。同じく鯉の肋肉をたたいて団子にし、これを焙ったものへとろみのついた熱い甘酢をたっぷりとかくまわした一皿など。

    池波先生の小説は奥が深いですね。目に見えてきそうな料理の描写です。

  • 犬神の権三
    蛙の長助
    追跡
    五月雨坊主
    むかしなじみ
    消えた男
    お熊と茂平

    「犬神の権三」の雨引の文五郎に始まり、しっとりとしたエピソードが多かった。

  • 早かったな。
    有能すぎたのか。
    人情は身を助け、また人情は身を滅ぼす。
    人と人との世の中だものね。

  • 人というものは弱いものだ。命の儚さもそうだが、義理(犬神の権三)や人情(むかしなじみ)にほだされて道を誤ってしまう。平蔵が見出して密偵となった二人の明暗。「消えた男」の最期も悲しいものがある。それらとは趣向が変った「追跡」が面白い。盗賊を追う平蔵~平蔵を追う剣客という構図が、まるでコントのようにくるくると回り畳みかける。まさか狂剣客が振り回した刀の犠牲になったのが……の落ちには笑った。

  • お熊さん、ハ~。

  • 鬼平犯科帳 10巻。
    あっという間の10巻目。
    今回は、切ない物語が多い。
    「犬神の権三」の雨引の文五郎、「五月雨坊主」の善達、「消えた男」の高松繁太郎。。。

    そして、彦十も、お熊も、平蔵さんをとりまく人たちは、みんな、情に熱い。

    類は友を呼ぶ。というところか。
    (友ではないけれど。。)

  • 「犬神の権三」、「蛙の長助」」、「追跡」、「五月雨坊主」、「むかしなじみ」、「消えた男」、「お熊と茂平」の七話収録。なかでも、「むかしなじみ」では、相模の彦十が古くからの知り合いだった盗賊の網虫の久六から盗みを持ち掛けられ・・・。

  • 蛙の長介 平蔵に心づけを与える元盗人。

    消えた男 堀帯刀時代にひきこみの女と駆け落ちした元盗賊改同心

  • 雨引の文五郎の話は切なかったです。この巻はそういう切ない、物哀しい話が多い気がしました。

  • 雨引の文五、高松氏、今後の活躍をもっと見たかったなぁ。お熊婆さん可愛い!

  • 読了

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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