鬼平犯科帳 十七 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167142698

作品紹介・あらすじ

その居酒屋には名前さえついていない。うまい酒を出すが、亭主がたいそう無愛想なその店を、土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。その身のこなし、もと二本差であったらしい。興味をひかれた長谷川平蔵は「権兵衛」に立ち寄り、評判の酒を堪能することに。しかし、直後、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。捜査をはじめた平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った! 武家社会の闇と悲哀が浮かび上がる特別長篇〈鬼火〉、満を持して登場。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれる捜査劇が展開される本作では、無愛想な夫婦が営む「権兵衛酒屋」が舞台となり、突如襲撃される事件が発生します。居合わせた主人公、長谷川平蔵は、店の女房が斬られ、亭主が失踪した後、捜査に乗り出...

感想・レビュー・書評

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  • 長篇・鬼火。
    およねや笹やのお熊、井関録之助あたりが活躍する。
    伏線などもあり、前回の長篇のようにひたすら後をつけて見張るだけで終わらない。

  • 鬼平犯科帳 (17)

    特別長篇「鬼火」。

    無愛想な夫婦が営む「権兵衛酒屋」。その居酒屋が突如襲撃されてしまい、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電しています。
    居合わせた鬼平さんが捜査にあたりますが、捜査の行く先々で狙われたり事情を知る人が殺されてしまいます。
    さらに残虐な押し込み強盗まで発生し、またまた火盗改方に厳しい闘いの日々が・・。
    今回は、大身旗本の家事情が絡むだけあって、鬼平さんの上司・京極備前守様の理解と信頼が心強かったです。
    前回の特別長編「雲竜剣」では、きちんと仕事をしていた忠吾さんでしたが、なぜか今回は鬼平さんに叱られるような言動ばかりしていました。なかなか成長しないところが彼らしいです。
    活躍というか、頑張っていたのは鬼平さんの旧友でもある井関さんと、13巻「夜針の音松」にて、変な性癖で女性読者をドン引きさせていた(?)同心・松永弥四郎さんがよく働いていた印象です。
    因みに今回登場した、浪人の高橋勇次郎さんは、なかなか愛嬌のあるキャラでしたので、今後の登場も期待します。

  • 鬼平犯科帳 17巻目。
    短編だと思ってたら、長編だった。

    今回の平蔵さん、ちょっと後手後手に回るところが多かったような。
    そして、年齢のせいか、盗賊改という役職に疲れてきているよう。。
    それが、なんだかとても寂しくなった。

    職務で失敗をした島田慶太郎に、新たな力を目覚めさせようとする平蔵さん。
    失敗をした部下にチャンスを与える上司って、素敵だと思う。

  • 池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 鬼火〈17〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈16〉』以来ですね。

    -----story-------------
    その居酒屋には名前さえついていない。
    うまい酒を出すが、亭主がたいそう無愛想なその店を、土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。
    その身のこなし、もと二本差であったらしい。
    興味をひかれた長谷川平蔵は「権兵衛」に立ち寄り、評判の酒を堪能することに。
    しかし、直後、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。
    捜査をはじめた平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った! 武家社会の闇と悲哀が浮かび上がる特別長篇〈鬼火〉、満を持して登場。
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    文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1977年(昭和52年)11月号から1978年(昭和53年)5月号に連載された後1988年(昭和63年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第17作です。

     ■権兵衛酒屋
     ■危急の夜
     ■旧友
     ■闇討ち
     ■丹波守下屋敷
     ■見張りの日々
     ■汚れ道

    テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! シリーズ17作目で2作目の長篇、読み応えがありましたね、、、

    従兄から話に聞き、興味をそそられた平蔵は、駒込の「権兵衛酒屋」へ立ち寄った……酒と一品のみの肴がうまいと評判だが、平蔵はそこに曲者の気配を感じる、、、

    ほどなく、この店の女房が斬られ、亭主は姿を消す……これを発端に、平蔵暗殺から大身旗本の醜聞へと、謎が謎を呼ぶ意欲作。

    従兄の三沢仙右衛門から、酒と一品のみの肴がうまいとの評判を聞き平蔵が立ち寄った権兵衛酒屋……そこで平蔵が曲者を見たことをきっかけに火盗改方が事件に関わることになる展開、、、

    ほどなく、権兵衛酒屋の女房・お浜が斬られ、亭主の弥市は姿を消す……そして、薬種舗・中屋幸助の店が一家皆殺しという残忍な方法で襲われ、この中屋の出入りを調べているうちに、ある大身旗本の名前が浮上してくる。

    相手が相手だけに慎重にならざるを得ない平蔵……単純に見えた事件がやがて膨らんでいき、意外な事件へと発展 という長篇ならではの複数の伏線が絡み合うという作品が愉しめました。

    タイトルの鬼火の意味が最後まで読み終わって理解できる展開も好みでしたね……平蔵の剣友・井関録之助や絵師の石田竹仙、笹やの女主人・お熊 等々、懐かしい面々が登場するのも嬉しいですね。

    本シリーズは、それぞれの物語が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね、、、

    平蔵を取巻く登場人物の存在感も幅広く、関係性も濃くなり、それぞれの人間味に深みがでてきて、巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第18作以降も順次、読んでいこうと思います。

  • ※読了2回目と思われる
     売却済み

  • もと武士らしき男が営む『権兵衛酒屋』。その女房が斬られ、亭主は現場から姿を消す。謎を探る鬼平に兇刃が迫る。
    ちょっとしたきっかけや何気ない出来事の記憶が、大事を未然に防ぐことができる。鬼平の大胆な推理と決断が、庶民の安寧を守った。登場人物も渋目のキャスティングで、大事件だけど落ち着いた雰囲気。

  •  池波正太郎 著「鬼平犯科帳 17 特別長編 鬼火」2000.11発行。「権兵衛酒屋」から始まります。「酒は五合まで」「肴は有り合わせ一品のみ」の張り紙、なかなかの店ですw。この酒場も盗賊の巣か? この作品で最も印象に残ったのは、酒場の女将、傷ついたお浜が何も語らず、(作品の丁度真ん中あたりで)見張り役・島田の隙をついて小刀を奪い自害したシーンです。 

  • 鬼火
    特別長編。平蔵がチョイと寄った『権兵衛酒屋』。酒屋の女房が斬られ、亭主が蓄電する。
    探索を続ける平蔵も襲われてしまう。

  • 序盤は平蔵の判断が後手に回る印象。
    重要かと思っていた繋がりがそうでもなかったり、思わぬ繋がりがあったり。
    タイトル「鬼火」の理由は最後の最後で分かる。

  • 短編の平蔵さんはそうそうミスをしないのだけど、長編だとそれなりにミスをする。それがなんだか新鮮ですね。
    そして兎さんはすっかり元に戻ってしまった様子で…。
    井関さんもそうですが、初期に比べてそれぞれのキャラクターが生き生きと動いている気がします。

  • 平蔵の着眼から、火盗改メの長い長い闘いが始まった。大身旗本の影で暗躍する盗賊団の手掛かりがなかなか掴めない展開に、読み手も焦らされた。最後は急転直下、火盗改メの捜査が結実し〔鬼火〕のタイトルも得心がいった。

  • 鬼平特別長編、雲竜剣に続く第二弾「鬼火」登場。老夫婦が営む酒屋「権兵衛酒屋」が襲われ・・・。平蔵がその窮地を救うと亭主が消えた。そして話は思わず不思議な展開に。

  • 彦十と友五郎が仲良しになった、あのちょっとしたシーンがすごく好き。

  • 長編。何だか分かり難かったです。動きも派手なものがないので、事件が進んでいるのか何なのか。やっぱり短編の方がキレがあって好きかも。

  • 少し平蔵の描き方が変わってきたような。
    「佐嶋でさえ気づかない」という表現が多い。
    平蔵の抜きんでた能力をアピールする機会が以前より増えたような・・・

    何か作者の心境の変化があったのか。

    今までの方が自然に平蔵の凄さが伝わっていたのになあと。

    無理にアピールしなくても。

  • 権兵衛酒屋から端を発した事件に巻き込まれた鬼平。
    人間関係の推察に対して鬼平の勘の鋭さが光る。
    名前忘れたが正直な浪人さんも好感が持てた。

  • 一体敵は誰なんだ、真相は何がどうなっているのか。
    秘められた各々過去。
    いいですねー。

  • 長編だけあって、たくさんの人が登場し
    いろいろなことが起こった(+_+;)
    前半は敵がわからず不安が大きかったのでちょっと疲れた。
    でも高橋勇次郎は楽しくて少し心が癒された☆

  • 長い時間が経過する物語だが、その一時一時がリアルに迫る長編。

  • 20130120 このあたりから終盤にむかうのか?鬼平が疲れを見せるのが寂しい。スーパーマンでは無いという所が続けて読んでしまう理由かも。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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