新装版 鬼平犯科帳 (18) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142704

作品紹介・あらすじ

大恩ある盗賊の娘が狙われていると知った密偵・仁三郎は、平蔵に内緒で非常手段をとる。盗賊上りの部下を思いやる長官の情と密偵の苦悩を描く「一寸の虫」。尾行中の鬼平の前で提灯が闇に飛んだ。辻斬りか? 「神妙にせよ!」、途端に逃げ失せた賊と共に傷ついた男も消える。謎が謎を呼ぶ「蛇苺」。盗賊改方の勘定方・細川峯太郎が初の調査にのりだす「草雲雀」。そのほか「俄か雨」「馴馬の三蔵」「おれの弟」と、円熟の短篇全六篇を収録!

感想・レビュー・書評

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  • 短編6編、いつになく薄い本であったが、忙しさの中でようやく読了。「一寸の虫」では、また一人密偵が非業の死を遂げてしまった。お盆に供養をせねばならない同心・密偵達に対する平蔵の気持ちは重いものだろう。それは「おれの弟」でも同じことになってしまった。

  • 鬼平犯科帳 18巻目。

    またも、密偵が死んでしまった。。。
    情が深いからこそ、死んでしまったのだと思う。
    悲しすぎる。。。

    そして、「おれの弟」は、最後の展開に驚いた。
    まさかの平蔵さん。。
    平蔵さんの気持ちを考えるに、あれは当然だと思う。
    読んでいた自分も、腹が立ったから。
    今の世も同じことが繰り返されているのだろうと思いながら読んでいたので、あの展開には驚いたとともに、すっきり感もあった。
    京極備前守は、わかってますね。
    わかっているからこそ、盃を受ける。。。

  • 「馴馬の三蔵」と「一寸の虫」はすごく対照的だった。
    仁三郎の話は、性格だからどうにもならない
    ことかもしれないけれど、とにかく残念でならない(T_T)
    最近は親しみのある密偵が亡くなることが多く
    命がけの仕事なのだから当然なのだろうけれど
    やはり心にぽっかり穴があいたような気分になる。

    「おれの弟」も悲しい話だった。
    でもいつもの火盗改方長官とは違い
    自分の感情を爆発させた平蔵は、人間味が感じられて
    親しみが持てた。

  • ”馴馬の三蔵”や”一寸の虫”を読んで、三蔵や粂八、仁三郎の生き様を知ると、ほんの些細なひょんなきっかけで、誰しもが盗人に身を窶すことになる可能性があるのだ、と思う。

  • 俄か雨
    馴馬の三蔵
    蛇苺
    一寸の虫
    おれの弟
    草雲雀

    「俄か雨」同心 細川峯太郎が登場。
    「馴馬の三蔵」古株の密偵 粂八でも平蔵に後ろめたいことがあると平常では居られないものなんだな。
    「一寸の虫」密偵 二三郎、亡くなった伊三次に代わって長く活躍するかと思っていただけに残念。
    「おれの弟」終盤の平蔵の処置に驚き。今までも上に揉み消され苦い思いをした案件もあっただろう。こちらとしても救われる気持ちになった。
    「草雲雀」同心 細川が勘定方から異動になり初手柄。

  • 「長谷川平蔵である!」が決め台詞になることもあれば、相手の警戒心を煽るだけの結果になることもある。
    それでもついつい叫ぶ平蔵さん。
    しかたないね、正々堂々名乗らずして何の侍かって感じよね。
    でも、敵討ちか…。

  • 俄か雨、馴馬の三蔵、蛇苺、一寸の虫、おれの弟、草雲雀の六編。円熟の短編収録。

  • 面白かったです。一気に読んでしまいました。でも、やっぱり、死んでしまうのですねぇ…。命がけとは分かっているのですが、そうやって何人も喪ってきた平蔵は、つらいだろうし、だからこそ深みがあるのだろうなぁと思った巻でした。
    『俄か雨』『草雲雀』に出てくる細川峯太郎、なかなか面白いキャラのようで、これからが楽しみです。

  • 江戸の街を歩いている雰囲気がよい。
    目白台、鬼子母神のあたり、芝のあたり、よく出てくる。

  • 密偵の人たちの絶対火付け盗賊改めに売れない大切な人を鬼平に相談できなくて死んでしまう。でも鬼平の大切な人は内内で頼むと守られる。ような気がしました。仁三郎可愛そうだったなぁぁ。

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著者プロフィール

1923年東京浅草生まれ。60年「錯乱」で直木賞受賞。77年「鬼兵犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」の三シリーズで吉川英治文学賞を受賞した。90年没。

「2017年 『西郷隆盛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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