鬼平犯科帳 二十二 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2001年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167142742

作品紹介・あらすじ

盗賊改方の水も洩らさぬ探索網により、薬種屋を狙った大がかりな押し込みは未遂に終わった。しかし、安堵の空気もまもないころ、夕闇を切り裂いて疾って来た半弓の矢が、与力・秋本源蔵の頸すじへ突き立った──。与力暗殺! 同じころ平蔵も襲われ、長男の辰蔵も命を狙われる。そればかりか、盗賊改方の下僕にまで魔の手がのびる。生涯の怪事件に苦悩し、追詰められた平蔵の胸に去来するものは……。〈雲竜剣〉〈鬼火〉につづく感動のシリーズ長篇〈迷路〉。

感想・レビュー・書評

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  • 鬼平犯科帳 (22)

    特別長篇「迷路」。

    薬種屋を狙った盗賊一味を捕縛した後から、鬼平さんの周辺の方々が次々と殺されていきます。
    捕縛された一味と縁のある者の犯行にしても、鬼平さんへの恨みが尋常でない為、過去に別件で何かあったように思われる黒幕。
    周りの方々が殺されてしまうというのは、鬼平さんが最も苦悩するパターンで、今回も火盗改方メンバー総動員は勿論、鬼平さん自ら頭を剃り上げ、托鉢坊主の姿となり事件解決に全力を注ぐ姿勢には頭が下がります。
    一旦は、幕府から火盗改方長官を罷免の話が出てしまう鬼平さんでしたが、ラストで返り咲きました。やはりこの人でないとね!と、皆思っているはずです。
    それにしても、細川同心の人間的な弱さはどうしたものでしょう(呆)。本当、鬼平さんや佐嶋さんの爪の垢を煎じて飲んで頂きたいです。

  • ※2008.7.3読書開始
     2008.7.12読了(2回目と思われる)
     売却済み

  • 池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 迷路〈22〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだアンソロジー作品『女城主 戦国時代小説傑作選』に収録されていた『夫婦の城』以来ですね。

    -----story-------------
    盗賊改方の水も洩らさぬ探索網により、薬種屋を狙った大がかりな押し込みは未遂に終わった。
    しかし、安堵の空気もまもないころ、夕闇を切り裂いて疾って来た半弓の矢が、与力・秋本源蔵の頸すじへ突き立った──。
    与力暗殺! 同じころ平蔵も襲われ、長男の辰蔵も命を狙われる。
    そればかりか、盗賊改方の下僕にまで魔の手がのびる。
    生涯の怪事件に苦悩し、追詰められた平蔵の胸に去来するものは……。
    〈雲竜剣〉〈鬼火〉につづく感動のシリーズ長篇〈迷路〉。
    -----------------------

    文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1983年(昭和58年)5月号から1984年(昭和59年)3月号に連載された後1992年(平成4年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第22作です。

     ■豆甚にいた女
     ■夜鴉
     ■逢魔が時
     ■人相書二枚
     ■法妙寺の九十郎
     ■梅雨の毒
     ■座頭・徳の市
     ■托鉢坊主
     ■麻布・暗闇坂
     ■高潮
     ■引鶴

    テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! シリーズ22作目は3作目の長篇、読み応えがありましたね、、、

    長谷川平蔵のみならず、その周囲の者たちが次々に狙われる……与力、下僕が殺され、平蔵の息子、娘の嫁ぎ先までが標的に、、、

    敵は何者か? 盗賊改方への怨みなら、なぜ下僕まで襲うのか? 追い詰められた平蔵は苦悩の果てに、坊主に変装し役宅から姿を消す……渾身の傑作長篇!

    平蔵が、自身だけでなく周囲の人々が次々と狙われるという難事件に立ち向かう物語……与力・秋本源蔵が半弓で射殺され、続きて下僕までもが殺される、、、

    敵の悪意は止まらず、平蔵の長男・辰蔵、さらには娘の嫁ぎ先である親族にまで手が伸びるという、火盗改方への怨みだけでは説明のつかない、巧妙かつ強烈な悪意による包囲網が平蔵とその身辺に敷かれ、追い詰められた平蔵は苦悩する。

    誰が、なぜ、これほどまでに執拗に平蔵を狙うのか? 火盗改方への怨恨であれば、なぜ無関係な下僕まで襲うのか? 謎が謎を呼び、苦悶の末、平蔵はついに坊主姿に変装し、役宅から姿を消すという行動に出ます……行方不明となった平蔵は、この迷路のような状況からどのように活路を見出し、強敵を打ち倒すのか!? 手に汗握る緊迫感のある展開が愉しめました、、、

    個人的な悪意と対峙し、精神的にも追い詰められる姿を描くことで、読み応えのある作品に仕上がってましたね……追い詰められた状況の中、平蔵不在の火盗改方同心たちが広く網をかけて敵を殲滅していくアプローチも長篇ならではの展開で見どころになっていたと思います。

    平蔵を取巻く登場人物の存在感も幅広く、関係性も濃くなり、それぞれの人間味に深みがでてきて、巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……残り少なくなってきましたが、第23作以降も順次、読んでいこうと思います。

  • 特別長篇 迷路

    なんだか暗ぁい。
    次々と火付け盗賊改めの関係者、というか平蔵の関係者が殺されていく。最後の方までよくわからない。
    前作で密偵になった玉村の弥吉が活躍した…らしいのだが、活躍というよりただデーンと構えてつなぎを待っていただけのような気がする。

  • このシリーズ初めて読んだ、一巻から読むべきであるが
    違和感なく楽しめた、FM東京メロディアスライブラリー紹介作品

  • 特別長編。平蔵が狙われ、平蔵ばかりか、平蔵に関係している者が、ことごとく凶刃に倒されてしまう。さすがの平蔵もげっそりとやつれ、ついには頭をまるめて、托鉢坊主の姿となり、探索を続ける。
    長編であり、読み応えもあり、大変面白い。

  • 博打に女、堕ちて行く一方に見える細川峯太郎さん。
    死亡フラグが立ちすぎてて、逆に生存フラグに見えるパターンか…。
    無敵とも言える長谷川平蔵さんだけど、それはあくまで個人戦での話。関わる人たち全員をひとりで守り切ることは不可能で。
    しかし、近しい人をも守れないようでは、何の盗賊改かと、平蔵さんの苦悩は深かっただろうなと思うのです。

  • 盗賊の捕縛から生まれた怨恨が、これほどまで平蔵を追い詰めるなんて……雲竜剣でも火盗改メの関係者が次々に斃されたが、今回はその範囲が拡大し、緊迫感が一層増した。序盤の流れからおまさの身に何か起こってしまうかと心配したが、著者の筆はそのようには動かなかったようでホッとした。最終巻まであと2巻。著者が長編に込めた思いを想像しながら楽しみたい。

  • このシリーズの中で長編は少なく、短編の方がキレがあって好きなのですが、この巻は読み応えがありました。平蔵に近しい者が次々と殺され平蔵自身も襲われる、というハラハラの展開。平蔵の苦悩と、それを目にし何とか力になろうと必死で働く密偵達。平蔵が如何に部下や密偵達に慕われているのか、読んでいて胸が熱くなりました。あと二巻で終わりだなんて寂しい…。

  • 鬼平犯科帳22、特別長編「迷路」
    生涯の怪事件に苦悩する平蔵、髪を落とし托鉢坊主の姿になってまで必死の捜査を続ける平蔵。

  • 鬼平犯科帳 22巻目。

    今回は、平蔵さんの窮地だ。
    21巻目で、感じた「こんなに密偵がいたら、現役盗賊にバレないのか?」の疑問が現実となる。
    そして、21巻目の最後の章が、この長編に繋がっていたとは。
    平蔵さんや、その周りの方々、江戸の市民を救ったのは、平蔵さんの勘働きに他ならないだろうな。あと、自分から率先して動く行動力。
    密偵の方々や、部下の心情を思うと、読み手も泣けてくる。
    最後の文章では、本当に泣きそうになった。
    面白かった。。

  • 粉骨砕身、長官自らが率先して探索に働く姿を見て、改方の面々が胸をうたれたりこのお方の為にと一層励んだりするところがとてもいい。平蔵への信頼や覚悟が伝わってくるようで。
    じりじりする話だったけど終わりが爽やかでよかった。

  • ああ、この話か、とページを繰りながら思った。頭の中にはテレビドラマが甦ってきたが、それはそれ、これはこれ。

  • 最後のほうはちょっと涙腺が緩みそうになった。鬼平の苦悩。携帯もない時代で、与力・同心・密偵のチームワーク、鬼平の指揮力が素晴らしい。

  • 長編は、途中まで火盗改方が不利な状態で話が進むので
    どきどきしてなかなか読み進まなかった(^v^;)
    今回は平蔵の仕事の大変さを改めて感じる話だった。
    あぁ、ついに残り2巻・・・。

  • 平蔵の周囲に被害を及ぼし、平蔵を苦しめる悪党の恨みの篭った搦め手が何ともいえない。悪党は悪党で絆を重んじ、平蔵は悪党さえも慮る。「人々の怨念を背負って生くるまでじゃ」の台詞に感動...

  • この本が単行本として出版されたのは、なんと私が大学生になった年。
    おお、なんと昔なんだ。

    最終頁の情景描写は傑作。

  • 20130310 これで最終回でも良いような内容。シリーズの全ての要素が詰まっていて重いけど読んでしまう。

  • 一度読み出すとどこで区切りをつけたらよいのか、悩んでしまう。

  • 長編。鬼平知己の猫間の重兵衛こと木村源太郎の怨みと向きあう。巻末の颯爽と役宅の間に向かう鬼平の姿が感動的。12.3.18

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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