鬼平犯科帳 二十三 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2001年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167142759

作品紹介・あらすじ

夜鴉(よがらす)が鳴くのを聞いた翌日、おまさは旧知の盗賊・峰山の初蔵に声をかけられた。「頼みがある。荒神の二代目に力をかしてもらいたい。二代目は女だ。先代の隠し子さ」──荒神の先代に世話になったおまさの心が騒いだ。初蔵には得体のしれないところがある。そして二代目はどんな女なのか……平蔵の亡父・宣雄の隠し子(お園)と盗賊の隠し子(二代目)がからんで、事件は複雑な様相を呈してゆく! 長篇〈炎の色〉と、お園が初登場する「隠し子」を収録。

みんなの感想まとめ

物語は、異母妹のお園と女盗賊のお夏という対照的な隠し子たちが絡む複雑な事件を描いています。短編「隠し子」と長編「炎の色」の二部構成で、特におまさが中心となる「炎の色」では、彼女の活躍が光ります。お園の...

感想・レビュー・書評

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  • 鬼平犯科帳 (23)

    今回は短編「隠し子」と長編「炎の色」の2話構成です。

    「隠し子」は「炎の色」の前座というか、連作のようになっていて、ここで登場する鬼平さんの異母妹(!)・お園さんは「炎の色」でもなかなかの活躍をしています。
    で、このお園さんが味のあるキャラで、男勝りなのに、同心の小柳さんの前では“乙女”になってしまうところが微笑ましいです。
    そして長編「炎の色」は、女密偵・おまさがメインです。おまさが大活躍するのは良いのですが、私まで夜鴉に不吉なものを感じたようで「これって“死亡フラグ”じゃないよね・・・?」と心配しながら読みました。とりあえず本書においては杞憂でホッとしています。
    同じ隠し子でも、お園さんとは対照的な女盗賊・お夏の行方が知れないことと、それが今後おまさに影響するのかが気になるところですが、なんだかんだでこのシリーズも残り一冊となりました。
    名残惜しいですが、24巻に進みたいと思います。

  • 妹の登場が無理やり。小柳の結婚もやっつけ。
    しかし前作よりも明るく終わってよかった。
    おまさのキャラが未だつかめない…

  • シリーズの中でも好きな作品。
    お園とお夏、どちらも隠し子なんだけど
    対照的。

    池波正太郎の人間観がうかがわれる。

    おまさとの「つなぎ」(連絡)のつけ方で
    平蔵たちが悩むくだりは、
    スマホ時代から見ると新鮮(笑)

  • 主役はおまささんです。
    ほんと色んなこと経験してきたのね、おまささん。

    で、剣客さんはそれで納得したのだろうか。

  • いよいよシリーズも残り2冊だと思うと、読むのを躊躇うというか、読み終わりたくないというか…。
     今回は短編と長編。短編もまるっきり別な話というわけでもなく、関連性があります。二つとも隠し子に係る話です。一人は平蔵の亡き父の隠し子、もう一人は盗賊の頭の隠し子。平蔵にとっては妹になるお園。真実を話す時がくるのか分かりませんが、彼女が幸せになれそうで良かったです。
    そしてもう一人の隠し子、盗賊の二代目頭となるお夏。彼女は火盗改めの手を逃れたようですが、今後登場するのかしら。おまさのことも心配です。

  • 連続の長編。前巻とは打って変わり安心して読めたのは、何の罪もない人が殺められるシーンがなかったせいかも知れない。おまさが大店に引き込みに入ってからの緊張感が程よく、平蔵の采配の冴えが良かった。盗人同士の会話に『二人の低い声が、さらに低くなったので、筆者の耳へ届かなくなってしまった。』なんていう書きぶりにクスッと笑い、著者自身が楽しんで筆を走らせているようすを想像した。

  • 鬼平シリーズ23巻。平蔵の異母妹・お園が初登場する短編「隠し子」と特別長編「炎の色」の2作品。「炎の色」ではおまさが旧知の盗賊・峰山の初蔵に声をかけられ助けばたらきを依頼される。

  • ハラハラ、ドキドキ、の連続。
    いろいろな人物の心の中を自在に出入りしていた語り手が、時々、顔を出し、ハッとした。
    鬼平の父の隠し子とは…なんとも、味のある、というか、奥行きのあるドラマだ。

  • 平蔵の腹違いの妹が登場。

    もっと続きをよみたかった。

    池波先生・・・

  • ここにきて腹違いの妹登場!

  • 最初からええ!こんな展開?!と驚いた。

    おまさの今後が少し心配に…
    好きなシーンは小柳はじめ左馬之介や辰蔵が飛び出してきて活躍するところ。

    大好きな小柳さんが…いや、良かったんです。好きな人が幸せになってくれれば。

  • ここにきて平蔵にまさかの異母妹発覚w
    年齢20歳は違うっぽいけど。
    そして特別長篇「炎の色」では、レズびあん女盗賊登場。
    長篇は平蔵が危機になるような事が多かったけれど、今回のは安定して読んでいられた。
    次の巻が最終巻だからだろうか!?
    鬼平も終に終わりか。・゚・(ノД`)・゚・。

  • これまでの長編とはまた違った話で
    終始どきどきしっぱなしで楽しかった☆
    おまさが好きなので、死んでしまうのではないかと思って
    ハラハラした(@o@;)!!
    思わぬ登場となった平蔵の義妹お園は、初登場ながら大活躍で
    今後も話に出てきたかもしれないと思うと残念。

  • 2011

  • 妖しげなストーリー。鬼平にかくされた妹が!?

  • ついにあの小柳安五郎が…!
    こつこつ集め続けてきた鬼平も次巻がいよいよ
    最終巻。しかも未完で終わってると思うと
    なんとなく手に取るのを躊躇してしまうほどさみしい。

  • 複雑な設定がわかりやすく進行し、読みやすくおもしろい。12.3.25

  • 読書完了日2011年11月16日。

  •  シリーズも23巻。もったいなくて買ったまま本棚に並べておりました。
     最終巻まで読み終わっても、最初から読み直せばすむことなのだけれど、やはり終わってしまうのが惜しまれて…。

     長編の醍醐味は、長いシリーズの中から生まれた登場人物たちを贅沢に使うことにある。うさぎの忠吾へかける言葉や、役に立つようになってきた息子。
     しかし、今回のお話のおまさは…。

  • いままでの長編のなかでは一番よかったかもしれない。 おまさが二重スパイとなる設定と、 ニューキャラのお園に新風を吹き込んだ。 次の巻でいよいよ終了。ちょっと名残惜しくなった。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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