新装版 火の国の城 (上) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142797

感想・レビュー・書評

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  • 加藤清正関連の物語が読みたくて購入。
    加藤清正のために働く忍びが主人公で、
    関ヶ原から数年後が舞台。
    忍び達の騙し騙されがテンポ良く描かれていて、
    すいすい読める。
    案外、忍びもアホやなぁと思ったり(^_^;)
    上巻はまだ序盤という感じなので、
    下巻でどう動いていくのかが楽しみだ。

  • 上巻読了。

    忍者小説三部作・第二弾(帯に書かれてあった)との事。

    時は関ヶ原合戦から数年後。甲賀忍び・丹波大介が、ある縁から肥後の大名・加藤清正の為に忍び働きをする事になります。
    個人的に石田三成さんが好きなので、彼と敵対していた(と言われているし数々の小説でも仲悪く描かれている)加藤清正さんが正直あまり好きではなかったのですが、本書を読むと清正さんに好感を持てるようになります。

    そして、「蝶の戦記」を読んだ方には思わずニヤリの“杉谷忍び”のあの方も登場。勿論お年を召していますが抜群の安定感です。他にも「真田太平記」を彷彿させる真田忍びも登場(向井佐助←向井佐平次の息子?)。
    徳川方の伊賀忍者や甲賀・山中忍びとの攻防もハラハラドキドキでまさに“池波忍者祭り”な感じです。
    人数が少なくて圧倒的に不利な大介達が、今後どのような活躍を見せてくれるのか、次巻が楽しみです。

  • 雖然之前讀過丹波大介,但實在年代久遠,我已經忘光了他曾經做了什麼事,而忍びの女於蝶在這本成為老婆婆登場了。時值關原後,德川家鞏固天下,大名們紛紛服從,加藤清正雖然效忠德川家但是還是一心維護豐臣家,苦心想迴避戰爭;為了掌握事態,他開始尋找忍者,在真田家奧村彌五兵衛的推薦下雇用了丹波大介。大介自己和杉谷家於蝶、島の道半等人合作,在德川家強大堅固的間諜網下為加藤家從事間諜工作,人少勢寡,但是卻有滿腔熱血。德川家的間諜網如半六所說已經失去熱血只是一個個棋子。池波這本實在編織地很好,兩邊不斷有很多跟蹤和反跟蹤令人手心冒汗,尤其是大介妻子もよ不見之後心頭紛亂去找佐助之後造成一連串被跟蹤破解,之後突出重圍,讀起來真的很懸疑緊張!!!這本真的可以說也是持波忍者物中的傑作之ㄧ阿。卷末甲賀眾以為已經解決丹波大介,下卷不知還會有如何的活躍呢。

  • 池波さんの書く加藤清正に真田太平記でほれ込み、これを読んだ。忍びが好きなのは知っているが、もうちょっと加藤清正を主役に据えてほしかったということで★3つ。

    熊本城の仕掛けを描写したシーンはかっこいいと思うが、真田太平記の方が清正自身に関しては詳しく描かれていて、そちらの方が清正ファンには向いてるかも。

  • しばらく時間がたってからなので、登場人物が今一つわからない。面白いけど

  • これも、本当におもしろいなと思う。

  • 真田太平記と被る場面など垣間みえる作品。
    とりあえず上巻です。
    以前熊本に住んでいた時に、なぜ加藤清正を知ろうとしなかったのか悔やみます…
    とりあえず忍者たくさん!な作品。
    加藤清正の男らしい人柄が素晴らしい
    あと、主人公である大介が強い。
    戦闘シーン多めなのでページをめくるたび、ハラハラドキドキ!

  • 蝶の戦記を読んだの5年以上前なのが悔やまれる・・・・!

    同じシリーズとは言わないものの、
    ハードボイルドなのに農村的あけすけなエロスが蝶の戦記と似た雰囲気。
    下巻も楽しみ。

  • 忍者物の歴史小説は何度か読んだことあるが、池波版忍者小説は非常に詳しい。甲賀・伊賀の違いから、技の説明が詳しいことから、戦いのリアルさが伝わってくる。そういった点で、この小説はすごく面白い。
    ストーリーとしては、関ヶ原以降の世の中にあって、豊臣と徳川の仲を取り持つ加藤清正に付く丹波大介を中心として進む。先に説明した忍者の動きと、加藤清正をサポートする大介の心理、それに、徳川の世の中にきまった時の、徳川、豊臣、真田、加藤を取り巻くストーリーを楽しめ。

  • (上下あわせた感想)
    加藤清正の清く強い性格が出ていて楽しかった。主人公は可もなく不可もなくといった感じ。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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