仇討群像 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年1月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167142902

みんなの感想まとめ

人の情念が渦巻く中、仇討という特異なテーマを通じて描かれる人生ドラマが魅力の作品です。徳川時代の仇討制度に翻弄される男女の物語は、感動的でありながらも、さまざまな形の愛や怒りを浮き彫りにします。短篇集...

感想・レビュー・書評

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  • 剣客商売シリーズのエッセンスになる短編が盛り込まれていると思う。秘伝の声であったり剣客商売番外編 ないしょ ないしょであったり三冬と同じ男勝りの佐々木留伊が出て来たりと剣客商売シリーズのエキスが詰まっている。
    時代の剣客を題材にした話も秀悦で新選組の原田左之助の話は時代背景もあって引き込まれる。最後のごめんよは若き頃の弟への謝罪をする兄の気持ちが温かい。
    短編だが本当に色々詰まった一冊です。


    さて?前回読んだ仇討群像は今回読んだ仇討群像とは別物なのか?ネットで調べたらこの本一冊しか出てこないが、前回読んだ本とは別の内容?
    今回はよろいびつに始まり興奮、坊主雨、波紋、敵、情炎、大石内蔵助、逆転、深川猿子橋という内容。
    今回も仇討というテーマの人間模様がこれだけの短編で構成されており、江戸時代の仇討ち等制度の中であの時代の人たちの生き様やそうして生きざるを得なかった人々の仇討ちにまつわる生き方やそうして生きざるを得なかった人生が込められた短編集でした。
    しかし、前読んだ仇討群像って???

  • 情炎、この作品は感動した。
    読後、涙が出て。
    映画化しても、とても良いモノになると思う。

  • 「仇討」という徳川時代特有のシステムによって、人生を狂わされる男女の、凄絶なる群像劇。短篇集だが、いずれのエピソードも、煮えたぎるような人の情念が物語を動かす核となっており、物足りなさは感じなかった。他の著作も読んでみよう。

  • 仇討のために人生を狂わされる人々の人生ドラマ。忠臣蔵ばかりが仇討ちではないのであり、実にさまざまな事例の仇討ちがあったことを池波正太郎は例証している。9つの異色仇討短編集。

  • 鬼平、剣客商売、梅安とは、少し違った作風。
    仇討の短編集。
    ほとんどが女・男娼絡み。
    人間、理性を持って普通に生きていれば、普通に人生を遅れるであろうに、色恋絡みで道を誤ってしまうのだなあ。
    まあ恋する気持ちが止められないら。そこが人間の面白いところのようです。

    忠臣蔵を抱いた女性の視点から記載した短編があり興味深かった。

  • 2012/04/14完讀

    「討つ方も、討たれる方も。絶えず人生の断崖のふちをわたりつつ、逃げて、追って、必死の生活模様を展開するのだし、その状態も多種多様である。……彼ら二人のみのことではない。彼らの家族、そして彼らを取り巻いている社会や経済の状態。ときによっては、そこに政治的に大きな問題さえ生まれることがあって、そうなると単なる{敵討ち}だけを描くのではなく、種種の環境に発生する人間のドラマに共通した主題をとらえることを得るわけだ。」

  • 表題の通り「仇討」の短編集。9編ありますが、詳しいのは本作品に収録されている解説の文を見ていただければ、良いかと。

    しかし、のっぴきならないというか、「仇討」に巻き込まれるのはつらいものです。私なら、あきらめるなぁ。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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