峰の記憶 (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1981年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167145095

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  • 旭川と帯広を結ぶ大雪山縦貫道工事の物語だが、現実には無い。本作は創作とのこと。

    自然保護と経済振興の板挟みにあう開発局の主人公。何ともやり切れない結末。

  • 雲子が人夫たちに襲われた事件の後、井波は心に傷を負った彼女を慰めますが、そんな彼に雲子は好意を示すようになり、二人は一夜をともにします。しかし、おなじ職場の村尾祥子との結婚を考えていた井波は、しだいに雲子を遠ざけるようになり、そんな彼の態度に雲子は激しく抗います。

    そんななか、井波の直情的な性格をよく知っていた村野課長が転勤となり、井波はますます孤立を深めていきます。さらに、彼が実現に向けて熱心に働きかけをおこなったブルドーザーをヘリコプターで運ぶという案も、ヘリコプターが風にあおられて墜落するという事故を招いてしまい、ついに井波は工事の途中にもかかわらず、稚内への左遷を命じられることになります。北海道の雄大な自然は、闘いに敗れた彼を受け容れ、包み込みます。

    あからさまな性描写こそないものの、女性をめぐる確執がストーリーを動かす梃子になっているところは、やはりナベジュン・ワールドだと感じさせられます。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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