死化粧 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1986年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167145118

感想・レビュー・書評

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  • それぞれ異なった医師が主人公の4つの短編集。
    根治不可能な脳腫瘍を患った母の手術に立ち会い、母の死に際し集まった親戚たちの振る舞いなどを一歩引いたところから見ることで改めて死と向き合う1番目の話。
    2番目は胃がんであることを告知していない患者とのやりとり。胃潰瘍と偽っているがやはり患者は気づき生への執着を見せる。
    3番目は心臓移植のドナーの話。脳死状態の患者から心臓を取り出してレピシエントに移植する。脳は死んでいるが心臓は動いているドナーの心臓を取り出すことに呵責を覚える。ドナーの家族も迷いながらも同意し、移植が執り行われたが術後数日で死亡する。その報を受けてドナーの家族に笑顔が戻る。
    最後は軽度重度の身体障害を持った子どもたちが収容されている施設が舞台。障害児への取り組みの問題点を指摘しつつ、保護者たちの心の闇をも浮き彫りにしていく。

    どの作品もリアルで死に接する機会が多い医師であるからこその気づきや感情が描かれている。全体的には暗い雰囲気が漂い、なんとなく諦観のようなものが全作通じてあるような気がする。だからと言って読後感は悪くなく、内容に反発したくなるようなところもなかった。
    あと、装丁の椿が死を連想させてすごく良いと思った。

  • 確か障がいを抱えた子の施設の短編が収録されていたと思うのだが。 
    理想や見解を、正しいと信じ主張のみする 気をつけたいと思った。

  • 昔のものを引っ張り出してきて読んでみた。<br>渡辺氏は初期は医療系が多いのよね。<br>今はエロスだけど。<br>其れも編集者とかそんな感じの身近な題材。<br>実体験に近いものを書く傾向がありますな。<br>此れは短編集。<br>表題作は母親の死を医師故に他人事のように感じてしまう悲しさみたいのがあった。<br>時代背景が古いな。<br>そりゃ古い作品ばかりだもんな。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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