くれなゐ 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167145293

作品紹介・あらすじ

心も躯も満たす女のよろこびとは――



子宮摘出手術を受けた冬子が同性愛体験などを経て女としての歓びを取り戻していく。性の悦楽と女性再生の葛藤を描いた異色の大作

感想・レビュー・書評

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  • 冬子という帽子デザイナーが、
    子宮筋腫となり、手術後 子宮も摘出されたことを知る。
    女でなくなったと思い、不安定な心が浮き彫りになる。
    医者の視点からの表現であるが、
    『子宮』が中心になっていて、
    『生きる』『生命』への渇望が極めて弱いことが
    オトコとオンナの物語にしてしまう。

    渡辺淳一のうまさは
    受け入れようとする冬子と拒絶する冬子の
    二人の冬子を存在させて、ある時は受け入れて
    ある時は うけいれないというふたつの流れを
    演出することで、冬子をめぐる状況を浮かび上がらせる。

    子宮をなくした冬子は どこにいくのだろうか?

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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